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金環日食奮戦記と連続食分(ハイライト)撮影 [日食]

金環日食観察のため横浜へ出発する前日の5月19日(土)、旭川は曇っていたが午後になって日も差してきた。久しぶりに旭川北部、江丹別の「とみはら自然の森」に行った。まだエゾヤマザクラが咲いていた。
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きれいな鳴き声がする。キビタキだ。
●キビタキ
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EOS 7D、EF100-400mm IS USM(400mm)

出発当日の5月20日(日)朝、旭川は快晴だった。天気予報では金環食当日の横浜は曇りのち雨になっている。一方旭川は当日も晴れの予報だ。どうしよう。旅行はキャンセルして確実に部分食を撮るか、一家3人で金環食のチャンスに賭けるか。奥さんは「バレーボール観戦のチケットもとってあるので行く」だった。娘も札幌から現地入りの予定になっている。まあ駄目だったら3人で玉砕だ。

羽田空港で娘と待ち合わせて、昼食に江戸前寿司を食べた(江戸っ子!)。奥さんと娘は新大久保の韓国店経由で東京体育館で行われているロンドン五輪世界最終予選のバレーボール観戦へ向かった。私はロケハンのため一人で横浜みなとみらいへ。インターコンチネンタルホテルは2~3人部屋でオーシャンビューで予約してあった。部屋について外を眺めた。どんより雲だ。羽田に着いたときより空は暗くなっている。tenki.jpの予報もいっこうに良くならない。
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太平洋側ほど雲が厚い。ということは、北へいくほどチャンスありだ。金環食帯内で東北新幹線で行けるところ、宇都宮か那須塩原か。tenki.jpではともに21日朝は6:00のところ3時間が晴れになっている。せっかくここまで来て金環食がみられなかったらこれまでの努力が水の泡だ。ホテルを検索すると、宇都宮はビジネスホテルが空いているが那須塩原はいっぱいになっていた(検索したのが温泉地のホテルのためか?)。3人での夕食はキャンセルして一人宇都宮に行きたい、奥さんに電話すると、「バレーボール日本-台湾戦までみられるのでかえって良かった」と変な喜ばれかたをした。

宇都宮駅前のリッチモンドホテルを予約した。速攻、敵前逃亡だ。ん?もう一度tenki.jpをみてみると、16:00更新で予報が変わった。宇都宮の21日am6:00のところ3時間だけ曇りになっている。その前後は晴れている。え〜!でも更なる変更は無理だ。不安をかかえたまま、みなとみらい駅から東京駅へ、そして18:40発、新幹線なすの265に乗った。

宇都宮に19:33に着いた。リッチモンドホテルまで歩いて数分。街灯のため見づらいが、星がぜんぜんみえない。曇っているようだ。ホテルで日食観察に良い場所を聞くと、八幡山公園がいいでしょうとのことだった。せっかくの宇都宮なので、駅前の餃子店で餃子定食を食べた。

翌早朝、ホテルの窓からみると雲に隠れていた太陽が顔を出してきた。やった、大丈夫だ。5:45タクシーで八幡山公園へ。車は競輪場までしか入れなかった。そこから歩いて宇都宮タワーのところにきた。
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すでに数組の方が望遠レンズをかまえていた。私はアドベンチャーブリッジ手前の階段に陣取った。クローズアップ写真用のEOS 7D+EF100-400mm IS USMと、連続食分撮影(ハイライト撮影)用のEOS Kiss X3をセットアップした。
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iPhone4Sにて撮影
連続食分撮影は、事前の計算では、EOS Kiss X3 55mmを使い、6:56開始し2分30秒ごと、金環食最大7:36、8:21撮影終了の計36枚の予定だった。ん?よくみると焦点距離が55mmより短くなっている。フォーカス合わせのときずれたらしい。これだと撮影枚数が多くなる。やや早めの6:51にタイマーコントローラーをスタートした。

連続食分撮影の設定に集中していたため、400mmでのクローズアップ撮影開始が食開始の6:20を過ぎた6:36と遅くなってしまった。一人で2台のカメラを操作するのは忙しい。準備しておいたクリップ式日食グラスはとても役立った(2012/5/16の当ブログ参照)。日食グラスを45度くらいにしておくと、見上げて日食の経過をみながら、見下げでカメラ操作ができた。連続食分撮影のほうは、ほぼ事前の練習(2012/5/3の当ブログ参照)どおりだが、金環食に近づくに連れて露出を多くした(目分量で)。撮影終了後、フィルターをND-8に付け替えて背景撮影をした。
●EOS Kiss X3による連続食分撮影
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5月21日6:51より5分ごと撮影分を合成した。金環食分はアストロソーラーフィルター使用、焦点距離48mm、ISO 200、F5.6。露出は1〜6枚目:1/500秒、7〜9枚目:1/160秒、10枚目(金環食7:36)1/100秒、11〜17枚目:1/200秒、18〜21枚目(8:31):1/400秒。背景はND-8フィルター使用、焦点距離48mm、8:35撮影。

背景が空だけでは面白くないので、その位置で広角にして(焦点距離21mm)フィルターなしで撮影してみた(8:52撮影)。これに上の金環食分の画像を合成した。
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横浜みなとみらいに残った奥さんと娘に電話すると、雲の切れ目から奇跡的に金環食がみえたとのことだった。羽田で合流して、午後2時に私たちは旭川へ、娘は札幌への帰路についた。精一杯の成果だろう。思えば長い戦いだった。

金環日食 in 宇都宮八幡山公園 [日食]

5月21日の金環日食は横浜インターコンチネンタルホテル付近で見る予定であった。5月20日ホテルにチェックイン後、オーシャンビューから見える空の雲の厚さに不安になり、急遽宇都宮に行くことにした。経緯は次回書くことにして、宇都宮市の八幡山公園で撮影した金環食の写真を載せておくことにする。機材はCanon EOS 7D、EF100-400mm(400mm)IS USMで、PRO ND10000フィルターを使用した。すべてトリミングあり。

●宇都宮市の八幡山公園
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●金環日食
am6:36:53 F11.0 露出1/800
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am6:47:45 F8.0 露出1/2500
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am6:59:20 F8.0 露出1/2500
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am7:08:43 F8.0 露出1/2500
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am7:16:08 F8.0 露出1/2500
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am7:26:26 F5.6 露出1/3200
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am7:34:24 F5.6 露出1/1250
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am7:35:50 F5.6 露出1/500
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am7:38:08 F5.6 露出1/640
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am7:49:16 F8.0 露出1/3200
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am8:03:20 F9.0 露出1/4000
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am8:14:26 F9.0 露出1/4000
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am8:27:00 F9.0 露出1/4000
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am8:38:02 F9.0 露出1/4000
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am8:48:35 F9.0 露出1/4000
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am8:59:14 F9.0 露出1/5000
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クリップ式日食グラスの作成と金環食アプリ [日食]

金環食当日5月21日はカメラ2台でクローズアップ写真と食分撮影(ハイライト撮影)の予定だ。完全なリングになる金環食の時間は横浜では7:31〜7:36の5分間だ。この5分間に写真撮影と日食グラスによる肉眼観察もしなければならない。日食メガネの迅速な着脱が必要なはずだ。

市販のメガネ型日食グラスを買ったのだが、近視メガネの上からかけてみるとどうも具合がよくない。迅速な着脱も難しい。そこで、通常のメガネに取り付けるクリップ式サングラス(クリップ式3Dグラスでもよい:脚注参照)を改造して、クリップ式日食メガネを作ってみた。旭川市内を探し回って、アモールショッピングセンター(旧ダイエー)内のメガネ屋さんでクリップ式サングラスをみつけた。藤田光学CLIP UPというもので1,575円だった。
●メガネに取り付けたクリップ式サングラス−このサングラスを日食グラスと交換する−
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●クリップ式日食グラスの作成手順
1. サングラスを取り外す
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2. 日食グラスを作成する。「星ナビ」6月号に付いていた「日食観察プレート」をメガネに合うようにカッターナイフとハサミで切断した。私のメガネに合わせて13 x 4cmに切断した。右手で持ち上げるため、右側を少し長くしてある。
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3. 日食グラスに取り付け用の穴を空ける。取り付け金具の穴からキリを入れて目印をつけた後、キリで穴を空ける。
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4. 日食グラスを取り付け金具に取り付ける。ネジ4個で取り付けて完成。
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裏側(メガネ取り付け側)
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5. メガネに取り付ける。この状態で金環食を観察する。
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6. クリップアップした状態。日食グラスを迅速に非使用にできる。
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金環食撮影、とくに連続撮影(ハイライト撮影)に必須と考えられるのが、金環食シミュレーションアプリだ。入手したのはiPhone用の無料アプリ、金環アプリ2012(AstroArts Inc)と金環食2012(Yoshikazu Kuramochi:rakusan)。
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いずれもiPhone4〜4Sでは、AR(拡張現実)機能によってその地点でみた空のカメラ画面に日食時の太陽の高度、方位を確認できる。観察場所の選定や写真の構図の設定には必須だろう。
●金環アプリ2012(AstroArts Inc)
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●金環食2012(Yoshikazu Kuramochi:rakusan)
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【脚注:追記2012/06/02】クリップ式3Dグラスについて
クリップ式サングラスの他、3D映画で使用するクリップ式3Dグラスの金具も同じ目的で使うことができる。映画館によっては300円で購入できるところもあるので、こちらのほうがずっと安上がりだ。札幌シネマフロンティアで購入したクリップ式3Dグラスは、金具部分はほぼ同じものだった。

EOS Kissで金環食の連続食分撮影(ハイライト撮影)の練習 [日食]

いよいよ5月21日(月)の金環食が迫ってきた。同日は横浜インターコンチネンタルホテル付近で観察する。EOS 7D+EF 400mm+1.4倍エクステンダーによるクローズアップ写真を撮るつもりだ。もう一つ、金環食の連続食分撮影(ハイライト撮影)を撮っておきたい。

EOS 7Dは使用中だから、連続食分撮影にはEOS Kiss X3を使うしかない。EOS Kissで使用できるタイマーコントローラーが必要である。これまでにEOS 7D用のタイマーコントローラーTC-80N3は購入済みだが、これはEOS Kissでは使えない。ジャック形状が異なるためだ。
●EOS 7Dで使えるタイマーリモートコントローラーTC-80N3(下)
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そこでEOS Kissで使えるタイマーリモートコントローラーを捜したところ、中国製JJC TMシリーズのタイマーコントローラーというのがあった。Amazonでクリップホルダー、携行ケースの3点セットで5,980円と安く入手できた。これはEOS 60DやPENTAXでも使用できる。不思議なことにEOS KissやEOS 60Dで使える国産製品はないのである。中国製では、さらにTC-80N3の同等品で、ジャック形状がEOS KissやEOS 60Dで使えるものもが3,750円と安く販売されているようだ。
●クリップホルダーとJJC TMシリーズのタイマーコントローラー
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このタイマーコントローラーはセルフタイマー、長時間露出、インターバルタイマー、撮影回数の設定ができて性能的には申し分ない。一つだけ問題点があった。それは付属しているSUNDYの単4電池である。液漏れのため使えなかった。国産の「単4電池を使用すると問題はない。輸入元はただちに新品のタイマーコントローラーと交換してくれた。迅速な対応に感謝する。

EOS Kissによる連続食分撮影にはもう一つ問題がある。Canonのカメラには最上位機種を除くと多重露出機能がないのである。EOS 7Dにもその機能はないので、当然EOS Kissにもない。そこで、連続撮影後にAdobe Photoshop CS5で画像合成する手法でやってみた(参考資料:大越治・塩田和男「日食のすべて−皆既日食と金環日食の観測と撮影」pp141〜148, 誠文堂新光社2012年3月30日)。

EOS Kiss X3とEFS 18-55mmで撮影練習をした。フィルターはアストロソーラーフィルター(ND5相当100,000倍)で2009年7月22日の上海皆既日食ツアーのときに買ったものだ(雨だった)。
●EOS Kiss X3とタイマーコントローラー
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三脚にタイマーコントローラーを固定できるクリップホルダーはとても便利だ。あるとないでは大違い。意外な優れもかもしれない。三脚の太い部分には挟めないので、できればもう少し広げられたらいいと思うが。一度設定すると、後はすべておまかせになる。

実は撮影練習は2回目である。初回の撮影で分かったことがある。それは連続食分撮影の際の撮影条件は相当露出オーバーにする必要があるということだ。通常条件で撮影してしまうと、背景と合成するときに太陽が飛んでしまうのである。4月30日AM6:39にライブビューでフォーカスを合わせた後撮影開始した。撮影条件はISO 200、F5.6、露出1/500秒、EFS 55mm、とりあえず2分30秒ごとのインターバル撮影とした。

各コマを一つづつコピーして1コマ目にペースト後レイヤー効果を 比較(明) にして重ねていく。最後にレイヤーメニューの「画像を統合」するとこんな感じになる。
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EOS Kiss X3, EFS 55mm, 2分30秒ごと

これはくっつき過ぎるかな?5分ごとに間引きしてみる。
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EOS Kiss X3, EFS 55mm, 5分ごと

これに背景写真を合成する。この写真は太陽と反対側を撮影しているので実際とは異なるが練習用なのでよしとする。合成は上に書いた方法と同じである。
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●背景写真との合成− 2分30秒ごとと5分ごと−
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今回の結果から、EOS KissのようなAPS-Cサイズのデジカメで55mmレンズを使用すると、5分ごとの撮影で1画面18枚になる。金環食は東京〜横浜では5月21日7:35なので、1枚目6:55...9枚目7:35...18枚目8:20で金環食が中央にくる計算だ。しかしこれでは背景にインターコンチネンタルホテルからみた水平線が入らないので、空のみの背景画像となってしまう。EFS 18mmでの練習もしておこう。

金環食の準備:ホテルとエクステンダーと日食メガネ [日食]

今年5月21日(月)朝の金環食を見逃すと、日本国内で見られる金環食は18年後の2030年6月1日(北海道)、皆既日食は23年後の2035年9月2日(石川〜長野〜埼玉)だ。どうしても今回は見ておきたい。

【観測地とホテル】
今回の金環食がみられる地域で旭川からのアクセスが良いのはもちろん東京。5月20日(日)旭川→羽田、5月21日(月)羽田→旭川の航空券は確保した。東京付近で金環食はam7:32頃、太陽高度35°である。南東の低い空のみえる所ということで、横浜みなとみらいのヨコハマグランド インターコンチネンタルホテルを予約した。ここは東〜南側が海なので観測条件はバッチリだ。海側で1室2〜3名、一人¥12,050。3ヶ月前予約のためか、思いの外安かった。

【エクステンダー(EXTENDER EF1.4X III)】
使用機材はCanon EOS 7D(APS-C)、EF100-400mm F4.5-5.6 IS USM。400mmでは力不足なので1.4xエクステンダーを購入した。焦点距離400x1.4=560mmとなる。APS-Cは35mm判換算では1.6倍となるので、35mm判換算の焦点距離は約896mm。Canon EXTENDER EF1.4X III: ¥38,600(Amazon)
●エクステンダーの装着
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【日食メガネ】
手持ちめがねより、耳にかけられるめがねが良いだろうと考え、Amazonでアイソテックの太陽日食メガネを3個購入した。¥500x3=¥1,500だった。輪ゴムは付属していないので、自分で用意する必要がある。やってみると、輪ゴム4個、クリップをつけて取り外ししやすくすると良いようだ。
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【これまでの準備状況】
●PRO ND10000フィルターの装着
・PRO ND10000フィルター 76x76mm (Kenko) ¥12,286
・マルチホルダー76 (Kenko) ¥1,000
・マルチホルダー76用アダプターリング77mm (Kenko) ¥1,000
 消費税 714 合計¥15,000
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●リモートコントローラー
・キャノン・タイマーリモートコントローラーTC-80N3:¥12,090
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●移動用リュック
・ロープロ・フリップサイド400AW(パイングリーン/ブラック)352706:¥14,117
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【おまけ】
今週の日曜日(2月19日)も東川参りしてきた。前日土曜日の写真とかぶっているが、一部をここで載せておく。
●キトウシ高原温泉ホテルからみた東川町
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●ヒガラ(キトウシ高原温泉ホテル付近)
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●ミヤマカケス(ペーパン川付近)
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ND10000フィルターの装着法−来年の金環食撮影の準備− [日食]

ちょっと気が早いが、来年2012年5月21日(月)朝7:30頃日本で金環食がみられるので、いろいろ準備している。金環食がみられる地域は、本州〜四国〜九州の太平洋側で、水戸、前橋、さいたま、千葉、東京、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、和歌山、高知、宮崎、鹿児島など多くの大都市が含まれる。もっとも条件がよいのは食の中心線にある東京、横浜、静岡、千葉で金環食の継続時間は5分間くらいとなる。北海道は大きくかけるものの金環食にはならないため、東京(旭川→羽田)か成田(旭川→成田)に行く予定だ。5月22日は東京スカイツリーの開業初日になるので、相当な混雑が予想される。はやくチケットを取っておこう。

日食の撮影には400mm以上の望遠レンズが推奨される。写真撮影用に主に使用されているのはKenkoのND10000フィルターである。近年、日食がちかずくと日食フィルターが品切れになる状態を繰り返している。今回、EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMにND10000フィルターを装着するアダプターを購入した。5分間しかない日食撮影では、フィルターの迅速な着脱が必要なため、ねじ込み式のフィルターより差し込み式のフィルターが良い。

【必要なフィルターとアダプター:楽天での価格を示す】
・PRO ND10000フィルター 76x76mm (Kenko) 12,286
・マルチホルダー76 (Kenko) 1,000
・マルチホルダー76用アダプターリング77mm (Kenko) 1,000
 消費税 714 合計15,000
アダプターリングは望遠レンズのフィルター径に一致するものが必要。フィルター径はカタログや説明書にでているので確認しておく。EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMのフィルター径は77mmなので、77mmアダプターリングを購入した。

【ND10000フィルター装着の実際】
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・アダプターリングをねじ込む
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・マルチホルダー76をはめ込む
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・ND10000フィルターを差し込む
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これから用意する方は参考にしてください。

公園のミヤマカケスと2012年天文現象と新機種購入 [日食]

先週の旭川は11月16日に初雪が積もり、東部中央公園池のカモたちは去っていった。いまいちの天候のため、出勤前の短時間探鳥は不発だった。
【雪の東部中央公園:11月16日】
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Canon EOS Kiss X3, 18-55mm zoom

今朝、冷たい雨が降ったりやんだりするなか、ポメラニアンにリクとボンを連れて東部中央公園を散歩した。木の上にツグミが数羽留まっていた。とうとう冬鳥がやってきたのだ。
【東部中央公園のツグミ:遠い!】
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あれ?ギャーギャー聞こえる、ミヤマカケスだ。今日は2〜3羽いる。ミヤマカケス自宅横にも時々来ているらしい。
【東部中央公園のミヤマカケス】
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Canon EOS Kiss X3, 250mm zoom

旭川市科学館サイパルで「2012年天文現象『金』の年」というサイエンスセミナーが開かれたので参加した。講師は国立天文台の渡部潤一教授だった。冥王星が惑星から準惑星に降格したときの会議に出席した日本代表の天文学者だ。というか、天文関係のテレビ番組ではほぼこの方がコメンテーターになる。あまり宣伝されていなかったが、100人くらい入る会場はほぼ満席だった。
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iPhone 4にて撮影

東京〜大阪などでの金環食をはじめ、来年珍しい天文現象が集中するというお話しである。今後の天文現象を羅列する。
2011/12/10(土) 23時〈皆既月食〉日本全国
2012/05/21(月) 7時半〈金環日食〉東京〜静岡〜京都〜大阪〜高知〜鹿児島
2012/06/06(水) 7時〜13時〈金星の日面通過〉日本全国(これを見逃すと次回は2117/12/11)
2012/08/14(火) 2時30分〜4時〈金星食〉日本全国 金星が月に隠される前の午前2:30〜3時が美しいはず。
その他、私がケアンズでの皆既日食のツアーの予想を質問したところ、来年になってからツアー募集が開始されるはずとのことだ。朝日の皆既日食なので、見えれば真っ赤なコロナとなるはずだ。
2012/11/14(水) 6:39〈皆既日食〉オーストラリア・ケアンズ

ついでに、2010/01/15中国青島でみられた夕日の金環食ツアーに参加したときに撮影した写真を掲載しておく。あまりの美しさに感動し、やみつきとなった。
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Canon EOS Kiss X3 250mm zoom

今日夜、注文していた新しいカメラが届いた。Canon EOS 7D、EF-S 15-85mm IS USM、EF100-400mm IS USMだ。EOS Kiss X3に比べると重い、大きい!
【Canon EOS 7D、EF-S 15-85mm IS USM】
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【Canon EOS 7D、EF100-400mm IS USM】
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今、シンシンと雪が降っている。試写までに少し時間がかかりそうだ。