火星の大接近の夜に;木星大赤斑・土星エンケ空隙・火星大シルチス [惑星・月]
今夜7月31日(火)は火星の大接近である。天気予報では曇りの旭川だが、やや靄がかかっているものの晴れている。自宅バルコニーに観測機材を設置して、とりあえず木星を見てみると、激しい大気に揺らぎでフォーカスを合わせることも困難だった。少し待つことにする。
この待機時間に、先週撮り溜めた写真をもとにブログ更新することにする。先週7月24日(火)は月面撮影したが、シーイング不良のため惑星撮影は断念した。7月26日(木)は当地としては3/5くらいの良好なシーイング。木星、土星、火星とサクサク撮影していった。いつもより随分撮影終了するのがちょっと気になった。深夜0時過ぎ、7月27日(金)になって、CMOSカメラが月面用のASI174MCのままになっていることに気づき、あわててASI290MCに変えて火星を撮影した。結局この日は火星の写真だけが唯一の成果となった。7月27日(金)夜も雲はあるものの晴れていたので木星、土星、火星を撮影できた。7月28日(土)〜7月30日(月)も晴れた。7月28日(土)はシーイング2.5/5くらいで撮影可能だったが、7月29日(日)〜7月30日(月)はシーイング1.5/5くらいで惑星撮影は断念した。そして7月31日(火)、結局シーイングは改善せず、通過する雲にも遮られた。火星の証拠写真だけで終了した。
【惑星撮影;7月27日(金)〜7月28日(土)】
7月27日(金)は東京で開催される研究会に出席するため午後から年休をとっていた。ところが台風12号の接近により研究会が急遽中止となった。紅雪亭でモリテンの昼食後、田んぼアートを見に鷹栖町へ行ってみた。夜、シーイング2.5〜3/5で木星、土星、火星を撮影した。木星面はちょうど大赤斑がこちらを向いていた。土星はカッシニ空隙の他エンケ空隙の一部が写った。火星撮影は0時を過ぎていた。7月28日(土)は休み。映画「万引き家族」を見てきた。夜、シーイング2.5/5。月、木星を撮影した。
●紅雪亭のモリテン(大盛り)
●田んぼアート;鷹栖町にて
●惑星撮影機材:セレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm) + Vixen SXD2赤道儀 + HP ProBook + Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
●木星:中央上に大赤斑 2018.7.27 20:48:05 (301秒)
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●木星 2018.7.28 20:14:28 (122秒)
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●土星:エンケ空隙の一部が見える 2018.7.27 23:15:33 (1360秒)
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●火星:南極冠、ヘラス盆地、大シルチス、サバ人の湾 2018.7.27 00:38:35 (108秒)
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Diameter=24.21”
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●火星:南極冠、ヘラス盆地、大シルチス、サバ人の湾 2018.7.28 00:25:32 (108秒)
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Diameter=24.25"
Limit=10000 Frames, Shutter=4.891ms, Gain=250 (41%)
AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整
【月面撮影;7月24日(火)〜7月28日(土)】
●月面撮影機材:BORG107FL + 1.4 xテレコン + 1.08x フラットナー+ビクセンSXD2赤道儀+HP ProBook + Camera=ZWO ASI174MC
●月齢11.4 2018.7.24 21:50:57(180秒)
FireCapture v2.5, Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=2000、Shutter=3.054ms、Gain=38 (9%)
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●月齢13.5 2018.7.26 23:22:42(148秒)
Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=2000、Shutter=2.450ms、Gain=40 (10%)
AS!2.6.8 20%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元、PhotoShopCS5調整
●月齢14.5 2018.7.28 01:12:35(137秒)
Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=2000、Shutter=2.150ms、Gain=40 (10%)
AS!2.6.8 20%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元、PhotoShopCS5調整
【7月29日(日)】
大雪山旭岳中腹の遊歩道で探鳥するも、野鳥には出遭えなかった。
●旭岳と鏡池(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
【JM電動モトフォーカスについて】
マゼラン国際光器よりセレストロン用の電動フォーカサーを購入した。フォーカスを合わせる際にブレが軽減される。設置方法の説明書が分かりずらかったので、以下に設置の手順を記録しておく。
●JM電動モトフォーカスの部品
左上のフォーカスノブはEdgeHD800に付属のもの、中央1.5mm 六角レンチは別途購入
●JM電動モトフォーカスの設置手順
①フォーカスノブ(ゴムキャップ)をはずす:きついのでマイナスドライバーで少しずつ抜いていく
②プラスチックネジを取り付け、1.5mmの六角レンチで固定する (左)。台座を固定する。3本のネジのうち2本のネジで台座を固定する (右)。
③電動フォーカサーの取り付け (左)(押とやや抵抗感を感じる) (右) フォーカスノブ(ゴムキャップ)を着けて手動によるフォーカス合わせも可能
この待機時間に、先週撮り溜めた写真をもとにブログ更新することにする。先週7月24日(火)は月面撮影したが、シーイング不良のため惑星撮影は断念した。7月26日(木)は当地としては3/5くらいの良好なシーイング。木星、土星、火星とサクサク撮影していった。いつもより随分撮影終了するのがちょっと気になった。深夜0時過ぎ、7月27日(金)になって、CMOSカメラが月面用のASI174MCのままになっていることに気づき、あわててASI290MCに変えて火星を撮影した。結局この日は火星の写真だけが唯一の成果となった。7月27日(金)夜も雲はあるものの晴れていたので木星、土星、火星を撮影できた。7月28日(土)〜7月30日(月)も晴れた。7月28日(土)はシーイング2.5/5くらいで撮影可能だったが、7月29日(日)〜7月30日(月)はシーイング1.5/5くらいで惑星撮影は断念した。そして7月31日(火)、結局シーイングは改善せず、通過する雲にも遮られた。火星の証拠写真だけで終了した。
【惑星撮影;7月27日(金)〜7月28日(土)】
7月27日(金)は東京で開催される研究会に出席するため午後から年休をとっていた。ところが台風12号の接近により研究会が急遽中止となった。紅雪亭でモリテンの昼食後、田んぼアートを見に鷹栖町へ行ってみた。夜、シーイング2.5〜3/5で木星、土星、火星を撮影した。木星面はちょうど大赤斑がこちらを向いていた。土星はカッシニ空隙の他エンケ空隙の一部が写った。火星撮影は0時を過ぎていた。7月28日(土)は休み。映画「万引き家族」を見てきた。夜、シーイング2.5/5。月、木星を撮影した。
●紅雪亭のモリテン(大盛り)
●田んぼアート;鷹栖町にて
●惑星撮影機材:セレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm) + Vixen SXD2赤道儀 + HP ProBook + Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
●木星:中央上に大赤斑 2018.7.27 20:48:05 (301秒)
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=39.36”, ROI=1024x768
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●木星 2018.7.28 20:14:28 (122秒)
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Frames captured=5000, Shutter=7.057ms, Gain=340 (56%)
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●土星:エンケ空隙の一部が見える 2018.7.27 23:15:33 (1360秒)
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Saturn, Diameter=18.03”, ROI=640x480
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●火星:南極冠、ヘラス盆地、大シルチス、サバ人の湾 2018.7.27 00:38:35 (108秒)
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Diameter=24.21”
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●火星:南極冠、ヘラス盆地、大シルチス、サバ人の湾 2018.7.28 00:25:32 (108秒)
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Diameter=24.25"
Limit=10000 Frames, Shutter=4.891ms, Gain=250 (41%)
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【月面撮影;7月24日(火)〜7月28日(土)】
●月面撮影機材:BORG107FL + 1.4 xテレコン + 1.08x フラットナー+ビクセンSXD2赤道儀+HP ProBook + Camera=ZWO ASI174MC
●月齢11.4 2018.7.24 21:50:57(180秒)
FireCapture v2.5, Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=2000、Shutter=3.054ms、Gain=38 (9%)
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●月齢13.5 2018.7.26 23:22:42(148秒)
Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=2000、Shutter=2.450ms、Gain=40 (10%)
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●月齢14.5 2018.7.28 01:12:35(137秒)
Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=2000、Shutter=2.150ms、Gain=40 (10%)
AS!2.6.8 20%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元、PhotoShopCS5調整
【7月29日(日)】
大雪山旭岳中腹の遊歩道で探鳥するも、野鳥には出遭えなかった。
●旭岳と鏡池(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
【JM電動モトフォーカスについて】
マゼラン国際光器よりセレストロン用の電動フォーカサーを購入した。フォーカスを合わせる際にブレが軽減される。設置方法の説明書が分かりずらかったので、以下に設置の手順を記録しておく。
●JM電動モトフォーカスの部品
左上のフォーカスノブはEdgeHD800に付属のもの、中央1.5mm 六角レンチは別途購入
●JM電動モトフォーカスの設置手順
①フォーカスノブ(ゴムキャップ)をはずす:きついのでマイナスドライバーで少しずつ抜いていく
②プラスチックネジを取り付け、1.5mmの六角レンチで固定する (左)。台座を固定する。3本のネジのうち2本のネジで台座を固定する (右)。
③電動フォーカサーの取り付け (左)(押とやや抵抗感を感じる) (右) フォーカスノブ(ゴムキャップ)を着けて手動によるフォーカス合わせも可能
連休のアカハラと晴れ間の木星と土星など [惑星・月]
北海道が晴れない。7月14日午前が仕事だったから、7月14日(土)〜7月16日(月)は2.5連休だった。探鳥と暗い星空を期待して宿泊した様似町のアポイ山荘と新得町の十勝サホロリゾートだったが、ずっと雨だった。7月16日(月)の帰り道、やっと晴れ間が見えてきた。サホロリゾートを出発してすぐ、キャンプ場があったので歩いてみた。アカハラに出遭った。今回唯一の鳥果になった。
旭川に帰宅した夜、やっと晴れた。月齢3.3の月と金星が接近していたので、Prominarで撮影後、木星を撮影した。整備してきた惑星撮影システム、今回テーブルを大きくして、電動フォーカサーを導入した。
【7月16日(月)】
●アカハラ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM)
●帰り道で雲が切れてきた;西神楽町(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
●三日月と金星 2018.7.16 20:13(EOS 5D Mark III + Prominar 350mm, F4.0, ISO1000, 1/250秒)
●月齢3.3 2018.7.16 20:21(EOS 5D Mark III + Prominar 850mm, F9.6, ISO1000, 1/100秒)
●撮影システム:テーブルの大型化と電動フォーカサー
テーブルが大きいといろいろと便利。
●電動フォーカサー
フォーカスを合わせるときのブレが軽減される。
CMOSカメラで撮影した時刻の表示について、今回から撮影の中間時刻(撮影秒数)で表示することにした。この日はシーイングがあまり良くなくて、5段階で評価すると2.5くらいの感じだった(2.5/5)。木星撮影途中で曇ってしまい撮影終了した。
●木星 2018.7.16 左;21:32:05 (109秒) 中;21:36:22 (279秒) 右;21:47:06 (319秒)
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=39.61”
Frames captured=10000, AS!2.6.8 25%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
シーンイングが良好だった7月11日(シーイング 3.5/5くらい)に撮影した木星と比べると、細部の写りはかなり悪かった。
●シーイング良好時の木星 2018.7.11 左;20:56:43 (351秒) 中;21:04:37 (397秒) 右;21:16:51 (376秒)
Camera=QHY290C + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=40.19"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
今週はずっと曇っていたが、雲の切れ間に土星や火星が見えたときに撮影していた。ただ、このような空の状態の時は一般にシーイング不良だったから細部の写りは良くなかった。
【7月18日(水)】
ときどき木星も見えていたが、木星のいる西側の空はゆらめきが強く(シーイング 1/5)、撮影は断念した。南中している土星はシーイング 2.5/5くらいだったので撮影した。
●土星 2018.7.18 22:14:49 (385秒)
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Saturn, Diameter=18.16”
Frames captured=5000, AS!2.6.8 25%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
【7月21日(土)】
7月20日(金)は薄曇り。深夜になって火星が見えた。薄雲越しでシーイング 1/5だったが、大接近の近い火星がほとんど撮影出来ていないのでので撮影強行した。7月12日撮影時(シーイング 3/5くらい)と比べて、視直径は22.70"から23.81"へやや大きくなった。激しくゆらめいていて細部は写らなかった。
●火星 左;2018.7.12 00:57:32 (57秒) 右;2018.7.21 01:16:15 (57秒)
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars
Frames captured=5000, 左;2018.7.12 AS!2.6.8 50%stack, 右;2018.7.18 AS!2.6.8 25%stack
Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整
旭川に帰宅した夜、やっと晴れた。月齢3.3の月と金星が接近していたので、Prominarで撮影後、木星を撮影した。整備してきた惑星撮影システム、今回テーブルを大きくして、電動フォーカサーを導入した。
【7月16日(月)】
●アカハラ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM)
●帰り道で雲が切れてきた;西神楽町(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
●三日月と金星 2018.7.16 20:13(EOS 5D Mark III + Prominar 350mm, F4.0, ISO1000, 1/250秒)
↑金星
●月齢3.3 2018.7.16 20:21(EOS 5D Mark III + Prominar 850mm, F9.6, ISO1000, 1/100秒)
●撮影システム:テーブルの大型化と電動フォーカサー
テーブルが大きいといろいろと便利。
●電動フォーカサー
フォーカスを合わせるときのブレが軽減される。
CMOSカメラで撮影した時刻の表示について、今回から撮影の中間時刻(撮影秒数)で表示することにした。この日はシーイングがあまり良くなくて、5段階で評価すると2.5くらいの感じだった(2.5/5)。木星撮影途中で曇ってしまい撮影終了した。
●木星 2018.7.16 左;21:32:05 (109秒) 中;21:36:22 (279秒) 右;21:47:06 (319秒)
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=39.61”
Frames captured=10000, AS!2.6.8 25%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
シーンイングが良好だった7月11日(シーイング 3.5/5くらい)に撮影した木星と比べると、細部の写りはかなり悪かった。
●シーイング良好時の木星 2018.7.11 左;20:56:43 (351秒) 中;21:04:37 (397秒) 右;21:16:51 (376秒)
Camera=QHY290C + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=40.19"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
今週はずっと曇っていたが、雲の切れ間に土星や火星が見えたときに撮影していた。ただ、このような空の状態の時は一般にシーイング不良だったから細部の写りは良くなかった。
【7月18日(水)】
ときどき木星も見えていたが、木星のいる西側の空はゆらめきが強く(シーイング 1/5)、撮影は断念した。南中している土星はシーイング 2.5/5くらいだったので撮影した。
●土星 2018.7.18 22:14:49 (385秒)
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Saturn, Diameter=18.16”
Frames captured=5000, AS!2.6.8 25%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
【7月21日(土)】
7月20日(金)は薄曇り。深夜になって火星が見えた。薄雲越しでシーイング 1/5だったが、大接近の近い火星がほとんど撮影出来ていないのでので撮影強行した。7月12日撮影時(シーイング 3/5くらい)と比べて、視直径は22.70"から23.81"へやや大きくなった。激しくゆらめいていて細部は写らなかった。
●火星 左;2018.7.12 00:57:32 (57秒) 右;2018.7.21 01:16:15 (57秒)
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
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Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整
CMOSカメラによる木星・土星・火星の撮影 −第2報− [惑星・月]
【7月11日(水)】
まったく晴れない日が続いていたし、一時的に晴れても最悪のシンチレーションでまともな写真が撮れない状態だった。そんな中、7月11日ついに深夜0時ごろまで晴れる予報が出た。知らなかったが、この日の前日は金星がレグルスにもっとも接近する日だった。奥さんがネットニュース情報「金星とレギンスが近づく」と教えてくれた。少し違っているが意味は分かった。ただ曇っていて見られなかった。
午後8時ごろから自宅バルコニーで惑星撮影の準備を始めた。確かに金星がレグルスに近づいている。
●惑星撮影機材:セレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm) + Vixen SXD2赤道儀 + HP ProBook
天文ガイド2018年8月号に、月惑星研究会の熊森さんによる「惑星画像処理にチャレンジ 第3回 RegiStax6を使ったウェーブレット処理」という記事が掲載された。私の自己流のやり方と異なり、レイヤー1とレイヤー2の強調処理をプレビューのスライダーを100にして、DenoiseとSharpenで処理するものだった。レイヤー3と4も加えてやってみた。こちらの方が表面模様の表現を調整しやすいようだ。
●RegiStax6によるウェーブレット処理の例
この日のシーイングは最良ではなかったものの比較的良かった。土星の輪のカッシーニ空隙がPCのキャプチャー画面ではっきり確認できるくらいのゆらぎの程度だった。木星は冷却CMOSカメラ QHY290C とCMOSカメラ ZWO ASI290MCで、土星と火星はASI290MCで撮影した。
木星像はQHY290Cのほうが少し綺麗でZWO ASI290MCはやや粒子が荒いように見える。ただ大きな違いは無いようだ。QHY290CはFireCapture 2.5と相性が悪くて、画面サイズがうまく設定できなかった。
●QHY290Cによる木星 2018-07-11 20:51:36~20:53:33
●QHY290Cによる木星2 2018-07-11 21:52:50~21:57:54
Camera=QHY290C + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=40.19"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
●ZWO ASI290MCによる木星 2018-07-11 22:19:28~22:25:19
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=40.19"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
●FireCaptureの画面:土星
●土星 2018-07-11 23:30:34~23:48:30
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Saturn, Diameter=18.23"
Frames captured=4000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
火星は2018年5月末にダストストーム(大黄雲;砂嵐)が発生、徐々に火星全体に広がっているため、表面模様が見えにくい状態になっている。
●火星 2018-07-12 00:57:03~00:58:00
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Diameter=22.70"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整
まったく晴れない日が続いていたし、一時的に晴れても最悪のシンチレーションでまともな写真が撮れない状態だった。そんな中、7月11日ついに深夜0時ごろまで晴れる予報が出た。知らなかったが、この日の前日は金星がレグルスにもっとも接近する日だった。奥さんがネットニュース情報「金星とレギンスが近づく」と教えてくれた。少し違っているが意味は分かった。ただ曇っていて見られなかった。
午後8時ごろから自宅バルコニーで惑星撮影の準備を始めた。確かに金星がレグルスに近づいている。
●惑星撮影機材:セレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm) + Vixen SXD2赤道儀 + HP ProBook
天文ガイド2018年8月号に、月惑星研究会の熊森さんによる「惑星画像処理にチャレンジ 第3回 RegiStax6を使ったウェーブレット処理」という記事が掲載された。私の自己流のやり方と異なり、レイヤー1とレイヤー2の強調処理をプレビューのスライダーを100にして、DenoiseとSharpenで処理するものだった。レイヤー3と4も加えてやってみた。こちらの方が表面模様の表現を調整しやすいようだ。
●RegiStax6によるウェーブレット処理の例
この日のシーイングは最良ではなかったものの比較的良かった。土星の輪のカッシーニ空隙がPCのキャプチャー画面ではっきり確認できるくらいのゆらぎの程度だった。木星は冷却CMOSカメラ QHY290C とCMOSカメラ ZWO ASI290MCで、土星と火星はASI290MCで撮影した。
木星像はQHY290Cのほうが少し綺麗でZWO ASI290MCはやや粒子が荒いように見える。ただ大きな違いは無いようだ。QHY290CはFireCapture 2.5と相性が悪くて、画面サイズがうまく設定できなかった。
●QHY290Cによる木星 2018-07-11 20:51:36~20:53:33
●QHY290Cによる木星2 2018-07-11 21:52:50~21:57:54
Camera=QHY290C + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=40.19"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
●ZWO ASI290MCによる木星 2018-07-11 22:19:28~22:25:19
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=40.19"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
●FireCaptureの画面:土星
●土星 2018-07-11 23:30:34~23:48:30
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Saturn, Diameter=18.23"
Frames captured=4000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
火星は2018年5月末にダストストーム(大黄雲;砂嵐)が発生、徐々に火星全体に広がっているため、表面模様が見えにくい状態になっている。
●火星 2018-07-12 00:57:03~00:58:00
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Diameter=22.70"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整
CMOSカメラによる木星・土星・火星・月;初回報告 [惑星・月]
2018年7月31日の火星の大接近までに綺麗な火星の写真を撮れるようにしたい。これに向けて機材の準備(脚注参照)と撮影、画像処理を練習している。現在もっとも大きな問題は、良いシーイングに恵まれないことで、元画像が良くないと画像処理しても細部構造は出てこない。これまでに撮影した惑星写真のうち、シーイングが比較的良かったときの写真を提示する。
木星、土星、火星の撮影機材は、望遠鏡 セレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm)、ビクセンSXD2赤道儀、CMOSカメラ QHY290CまたはZWO ASI290MC、バーローレンズ テレビューPowermate 2.5x、大気分散補正装置 ZWO ADC、赤外-紫外カットフィルター ZWO IR/UVカットフィルター 1.25"である。
●冷却CMOSカメラ QHY290C
12Vのポータブルバッテリーで冷却する。
画像処理は定番となっている以下のフリーソフトおよびStellaImage 8を用いた。
[FireCapture 2.5] 動画画像取得用 フィルター RGB、ファイル形式 SERまたはAVI、5000フレーム。オプション Histogram、Autoalign、Debayerをオン。
[AutoStakkert! 2.6.8または3.0.14] 動画ファイル(SERまたはAVI)から画像スタッキング Planet, Dynamic Background, Gradient, Noise Robust 6 (シーイング不良時), Stack 30%〜50%, Alignment Point Auto AP 104
[RegiStax 6] Wavelet用 スタック画像(tiff)からwavelet処理する。ここの処理がもっとも大切。惑星ではDyadic (2^n)、Gaussian。Layer処理は画像を見ながら下のバーで設定する。一旦設定したSchemeは保存しておける。Layer 1はDenoise 0.2、Layer 2〜Layer 4は下図のようにしてみた。
[StellaImage 8] wavelet処理したtiff画像を画像復元 (最大エントロピー法)する
●RegiStax 6によるWavelet処理の例;木星
●QHY290Cによる木星 2018.5.29 23:27:35〜23:33:31
FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Jupiter、Frames captured=5000、AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
土星と火星は良い写真が撮れていないが参考までに示す。
●QHY290Cによる土星と火星
左:土星 2018.6.7 01:25:40〜01:31:23 FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Saturn、Frames captured=5000、AS!3.0.14 40%stack, Registax6 wavelet
右:火星 2018.6.7 01:48:38〜01:49:59 FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Mars、Frames captured=5000、AS!3.0.14 40%stack, Registax6 wavelet
●CMOSカメラ ZWO ASI290MC
●ZWO ASI290MCによる木星 2018.6.14 22:12:50〜22:14:30
FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Jupiter、Frames captured=5000、AS!2.6.8 30%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
月の撮影機材は、EdgeHD800 (D203mm f2032mm)では月全体を表示できないためBORG107FL + 1.4 xテレコン + 1.08x フラットナーを使用した。ビクセンSXD2赤道儀、CMOSカメラ ASI174MC、赤外-紫外カットフィルター ZWO IR/UVカットフィルター 1.25"である。惑星との違い部分を以下の如く設定した。
[FireCapture 2.5] フィルター UV、ファイル形式 SERまたはAVI、3000フレーム。オプション Histogram、Debayerをオン。
[AutoStakkert! 2.6.8または3.0.14] Sueface, Gradient, Noise Robust 4, Stack 20%, Alignment Point Auto AP 104
[RegiStax 6] 月面はLinear, Gaussian。
●BORG107FLとZWO ASI174MCによる月面撮影
●RegiStax 6によるWavelet処理の例;月面
●ZWO ASI174MCによる月面 月齢8.3 2018.6.22 21:51:05〜21:54:10
FireCapture v2.5、Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=3000、AS!3.0.14 20%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
6月17日今季初めて旭川市江丹別町富原にあるとみはら自然の森に行った。キビタキと子育て中のオオアカゲラを撮影してきた。
●キビタキ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM)
●オオアカゲラ(同)
●子育て中のオオアカゲラ(FinePix S1;奥さん撮影)
【脚注】外付けハードディスクの必要性について
CMOSカメラによる動画撮影で内蔵ハードディスクに保存していくとすぐに容量オーバーになるので、撮影後は外付けハードディスクに移しておいた方が良い。現在4TBの外付けハードディスクを使用している。量販店で13,000で購入した。
木星、土星、火星の撮影機材は、望遠鏡 セレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm)、ビクセンSXD2赤道儀、CMOSカメラ QHY290CまたはZWO ASI290MC、バーローレンズ テレビューPowermate 2.5x、大気分散補正装置 ZWO ADC、赤外-紫外カットフィルター ZWO IR/UVカットフィルター 1.25"である。
●冷却CMOSカメラ QHY290C
12Vのポータブルバッテリーで冷却する。
画像処理は定番となっている以下のフリーソフトおよびStellaImage 8を用いた。
[FireCapture 2.5] 動画画像取得用 フィルター RGB、ファイル形式 SERまたはAVI、5000フレーム。オプション Histogram、Autoalign、Debayerをオン。
[AutoStakkert! 2.6.8または3.0.14] 動画ファイル(SERまたはAVI)から画像スタッキング Planet, Dynamic Background, Gradient, Noise Robust 6 (シーイング不良時), Stack 30%〜50%, Alignment Point Auto AP 104
[RegiStax 6] Wavelet用 スタック画像(tiff)からwavelet処理する。ここの処理がもっとも大切。惑星ではDyadic (2^n)、Gaussian。Layer処理は画像を見ながら下のバーで設定する。一旦設定したSchemeは保存しておける。Layer 1はDenoise 0.2、Layer 2〜Layer 4は下図のようにしてみた。
[StellaImage 8] wavelet処理したtiff画像を画像復元 (最大エントロピー法)する
●RegiStax 6によるWavelet処理の例;木星
●QHY290Cによる木星 2018.5.29 23:27:35〜23:33:31
FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Jupiter、Frames captured=5000、AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
土星と火星は良い写真が撮れていないが参考までに示す。
●QHY290Cによる土星と火星
左:土星 2018.6.7 01:25:40〜01:31:23 FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Saturn、Frames captured=5000、AS!3.0.14 40%stack, Registax6 wavelet
右:火星 2018.6.7 01:48:38〜01:49:59 FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Mars、Frames captured=5000、AS!3.0.14 40%stack, Registax6 wavelet
●CMOSカメラ ZWO ASI290MC
●ZWO ASI290MCによる木星 2018.6.14 22:12:50〜22:14:30
FireCapture v2.5、Filter=RGB、Profile=Jupiter、Frames captured=5000、AS!2.6.8 30%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
月の撮影機材は、EdgeHD800 (D203mm f2032mm)では月全体を表示できないためBORG107FL + 1.4 xテレコン + 1.08x フラットナーを使用した。ビクセンSXD2赤道儀、CMOSカメラ ASI174MC、赤外-紫外カットフィルター ZWO IR/UVカットフィルター 1.25"である。惑星との違い部分を以下の如く設定した。
[FireCapture 2.5] フィルター UV、ファイル形式 SERまたはAVI、3000フレーム。オプション Histogram、Debayerをオン。
[AutoStakkert! 2.6.8または3.0.14] Sueface, Gradient, Noise Robust 4, Stack 20%, Alignment Point Auto AP 104
[RegiStax 6] 月面はLinear, Gaussian。
●BORG107FLとZWO ASI174MCによる月面撮影
●RegiStax 6によるWavelet処理の例;月面
●ZWO ASI174MCによる月面 月齢8.3 2018.6.22 21:51:05〜21:54:10
FireCapture v2.5、Filter=UV、Profile=Moon、Frames captured=3000、AS!3.0.14 20%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元
6月17日今季初めて旭川市江丹別町富原にあるとみはら自然の森に行った。キビタキと子育て中のオオアカゲラを撮影してきた。
●キビタキ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM)
●オオアカゲラ(同)
●子育て中のオオアカゲラ(FinePix S1;奥さん撮影)
【脚注】外付けハードディスクの必要性について
CMOSカメラによる動画撮影で内蔵ハードディスクに保存していくとすぐに容量オーバーになるので、撮影後は外付けハードディスクに移しておいた方が良い。現在4TBの外付けハードディスクを使用している。量販店で13,000で購入した。