皆既日食2024 in アメリカテキサス州ウェーコ;奮戦記 [皆既日食]
2024/4/8 メキシコ〜アメリカで皆既日食が起きた。当方は、米国テキサス州ウェーコへの皆既日食ツアー((株)ワールドコネクション企画:同行講師 あさだ考房 浅田英夫氏)に夫婦で参加した。皆既日食の全課程を見られた意味ではたいへん良かった。ただ薄雲があったのがちょっと残念だった。また、当方の持参した機材に種々にトラブルが発生し、十分な撮影ができなかった(注)ことが反省点である。
【4月6日(土)】
16:30 成田国際空港より米国へ出発。日付変更線を超えて、同日16:15 ダラス着、専用バスでウェーコに入った。
【4月7日(日)】
ウェーコ市内観光、12:00 バレーミルズに移動、明日の観測場所の下見を行なった。ブドウ畑の通路が観測場所になっていた。抽選で番号順に好みの場所が割り当てられた。この日は雲はあるものの晴れていた。明日もこのまま晴れて欲しい。ウェーコのホテルに戻り、17:00から浅田英夫氏による日食講座を聴講した。
【4月8日(月)皆既日食当日】
晴れている。が、やや雲が多い。9:30 ホテル出発。10:00 バレーミルズ着、割り当てられた場所で撮影機材を設置した。ここまでは予定通りだった。部分日食の始まる前の11:57より撮影開始した。
●拡大撮影用機材
Vixen AP赤道儀、Prominar 500mm望遠レンズ+EOS 5D Mark III、FinePix S1(動画用)、制御用Lenovo ideapad 110S;EclipseNavigater 4.5
●皆既日食の写真
(1)第2接触時のダイヤモンドリング
(2)皆既日食中
(3)第3接触時のダイヤモンドリング1
(4)第3接触時のダイヤモンドリング2
●連続食分撮影
(1)撮影機材
EOS 7D+アストロソーラーフィルター
(2)連続食分撮影結果
薄雲により淡くなったり、やや厚い雲により写らなかったコマがみられる。皆既食時に露出を長くして背景を写すのを飛ばしてしまった。
●Seestar S50による皆既日食撮影
(1)付属太陽フィルターを着けたSeestar S50
(2)Seestar S50による皆既日食の全経過
(3)Seestar S50によるダイヤモンドリング
【4月9日(火)〜4月10日(水)】
4月9日 NASA見学のため、ヒューストンのコンベンションセンターに移動。4月10日 NASA見学。
●スペースシャトル
●アポロ11号の月着陸時のコントロールセンターの再現
●オナガクロムクドリモドキ
コンベンションセンター内で出遭ったオナガクロムクドリモドキ(Boat-tailed grackle)
注:制御用Lenovo ideapad 110SにインストールしたEclipseNavigater 4.5が動作しなかった。事前のテスト撮影はできていたので、ideapad側の故障と思われる。このため、拡大撮影は手動で行った。予定していたコロナ撮影は断念した。気がつかなかったが、手動で多段階露出すればコロナ撮影は出来たかも知れないが余裕がなかった。
【4月6日(土)】
16:30 成田国際空港より米国へ出発。日付変更線を超えて、同日16:15 ダラス着、専用バスでウェーコに入った。
【4月7日(日)】
ウェーコ市内観光、12:00 バレーミルズに移動、明日の観測場所の下見を行なった。ブドウ畑の通路が観測場所になっていた。抽選で番号順に好みの場所が割り当てられた。この日は雲はあるものの晴れていた。明日もこのまま晴れて欲しい。ウェーコのホテルに戻り、17:00から浅田英夫氏による日食講座を聴講した。
【4月8日(月)皆既日食当日】
晴れている。が、やや雲が多い。9:30 ホテル出発。10:00 バレーミルズ着、割り当てられた場所で撮影機材を設置した。ここまでは予定通りだった。部分日食の始まる前の11:57より撮影開始した。
●拡大撮影用機材
Vixen AP赤道儀、Prominar 500mm望遠レンズ+EOS 5D Mark III、FinePix S1(動画用)、制御用Lenovo ideapad 110S;EclipseNavigater 4.5
●皆既日食の写真
(1)第2接触時のダイヤモンドリング
(2)皆既日食中
(3)第3接触時のダイヤモンドリング1
(4)第3接触時のダイヤモンドリング2
●連続食分撮影
(1)撮影機材
EOS 7D+アストロソーラーフィルター
(2)連続食分撮影結果
薄雲により淡くなったり、やや厚い雲により写らなかったコマがみられる。皆既食時に露出を長くして背景を写すのを飛ばしてしまった。
●Seestar S50による皆既日食撮影
(1)付属太陽フィルターを着けたSeestar S50
(2)Seestar S50による皆既日食の全経過
(3)Seestar S50によるダイヤモンドリング
【4月9日(火)〜4月10日(水)】
4月9日 NASA見学のため、ヒューストンのコンベンションセンターに移動。4月10日 NASA見学。
●スペースシャトル
●アポロ11号の月着陸時のコントロールセンターの再現
●オナガクロムクドリモドキ
コンベンションセンター内で出遭ったオナガクロムクドリモドキ(Boat-tailed grackle)
注:制御用Lenovo ideapad 110SにインストールしたEclipseNavigater 4.5が動作しなかった。事前のテスト撮影はできていたので、ideapad側の故障と思われる。このため、拡大撮影は手動で行った。予定していたコロナ撮影は断念した。気がつかなかったが、手動で多段階露出すればコロナ撮影は出来たかも知れないが余裕がなかった。
薄い雲がかかってなかったら、更にキレイに撮れたんでしょうね
アポロ11号の管制室が再現されてるってすごいけど
個人的にアポロ計画以降、何故に宇宙へ眼を向けなくなったんだろうと
毎度思ってました(今頑張ってるけど)
by くまら (2024-04-16 09:15)
アメリカでの皆既日食の観測記録の紹介ありがとうございます。
NASAを見学された写真から、スペースシャトルが現役だった1990年代末にジョンソン宇宙センターを見学したことを思い出しました。
by robotic-person (2024-04-16 14:09)
お帰りなさいませ。薄雲が広範囲に広がっていた様ですが、何はともあれ長い様で短い4分間のショーを十分堪能されたことでしょう。今回はかなり大きなプロミネンスが印象的ですね。それにしてもかなり機材を持ち込まれてますね。タイムスケジュール管理が大変だったのではないでしょうか。
by superkabi2009 (2024-04-16 21:34)
〉くまらさん
なかなか快晴の皆既日食に出遭えません。薄雲はあっても皆既日食の美しさはやみつきになりますが。現在進行中のアルテミス計画は、アメリカ、欧州、日本、カナダ、オーストラリア共同で進行中で、日本人宇宙飛行士も月面着陸に参加するようです。凄いですね。
〉robotic-personさん
1990年代末にジョンソン宇宙センター/スペースセンターヒューストンを訪れていたんですね。サターンロケットやスペースシャトルの大きさに圧倒されました。
〉superkabi2009さん
皆既日食の4分30秒間は薄雲は気にならなかったですよ。欲張ったせいもあり、予定していた撮影条件のいくつかはすっ飛ばしてしまいました。タイムスケジュールについては、コンピュータの不調でEclipseNavigaterが動作せず、コロナを撮り逃がしたのが痛かったです。
by kinda (2024-04-16 23:59)
これだけたくさんの機材で、しかも新しいやり方も取り入れて撮影に取り組むとは、混乱しそう・・、すごいです。
今回はどんなプロミネンスが出現するのか、楽しみにしていました。
第3接触直前のプロミネンスは大きいものがしっかり出ていて迫力ありますね。
また、第2接触のダイヤモンドリングの写り、素敵です。
日食写真のアップ、ありがとうございました!
by kurosu (2024-04-17 03:13)
ダイヤモンドリングのお写真、素晴らしいですね!
皆既日食の全過程も図鑑のようです^^。
海外での天体撮影は、機材の持ち運びにも気を遣うでしょうし、
何より時差ボケもキツいと思われます。
大変お疲れ様でした。
オナガクロムクドリモドキ、ムクドリモドキ科の鳥なのですね。
日本で見られるムクドリより大きく見えます。
by queso (2024-04-17 17:53)
〉kurosuさん
カメラ3台、望遠レンズ、Seestar、パソコンは手持ちだったので運ぶのが大変でした。次回は撮影機材を減らさないとダメですね〜。コロナ撮影をEclipseNavigaterにまかせていたので、動作しなくて焦ってしまいました。時間設定が間違っていたらしく、よく考えたらテスト撮影のボタンを押せばすぐに撮影できたのに残念でした。やることが多いと失敗も多いです。前回の日食遠征時より年をとって、自身の処理能力も低下したようです。
〉quesoさん
今回はある程度は撮影出来たのですが、失敗も多々ありました。それと、皆既日食中の動画をみると(後ほどアップ予定)、薄雲がけっこう多かったです。これまで完全な快晴状態での皆既日食を見ていなかったのですが、今回も同じでした。次回こそ、完璧な快晴状態での皆既日食を見たいと思っています(完全な日食病)。今回は自由時間的に野鳥撮影はできませんでした。次回に期待です。
by kinda (2024-04-18 00:29)
久しぶりに皆既日食を見られて良かったですよね。
天気予報がとても悪く、心配しましたが、各地で何とか観測できたようで安心しました。
私はダラス空港の近くに陣取っていました。
通り過ぎる雲にハラハラドキドキ。
やはりダイヤモンドリングのワクワク感と、皆既の美しさは何度見ても飽きません。
シースターは日食でも大活躍するんですね。
こういうのを日本のメーカーも考えてほしいものです。
by ecl (2024-04-18 21:03)
〉eclさん
ツアー企画元のワールドコネクションさん情報では当日雨となっていたので、薄雲はあったものの、皆既日食の全課程が見られてたいへん良かったです。eclさんも皆既日食見られて良かったですね。次回こそ何としても快晴の皆既日食を見たいと思っています(当方、今後は高齢化との戦いになっていくのかも)。
シースターはいろいろ活躍してくれています。が、目的天体の導入をけっこう誤りますので、手動で導入することも多いです。なので、撮影開始までに時間がかかります。日本の技術で高性能なものを作って欲しいですが、きっとずっと値段が高くなるでしょうね。
by kinda (2024-04-18 22:54)
これだけ、沢山の機材を海外にもっていて、皆既日食を撮影するのは大変ですね。
一部の機材の不具合で、一部が撮影できなかったそうですが、皆既日食を、観測出来て、満足されたことでしょう。
by テリー (2024-04-21 22:29)
〉テリーさん
機材運搬はたいへんでした。次回からは持参する機材を大幅に減らさないといけないでしょうね。今回は皆既日食の全課程を見られたので良かったです。が、今回も薄雲越しだったので、次回こそ快晴の皆既日食を見たいです。次回以降の日食は2026年08月13日スペイン、2027年08月02日アフリカ、2028年07月22日オーストラリア、ニュージーランなどです。
by kinda (2024-04-21 23:06)