とみはら自然公園のキビタキとCLSフィルターの効果 [野鳥・天文]
【野鳥関連】
5月15日(日)旭川市江丹別にある「とみはら自然の森」に行った。久しぶりに重い428を持って行った。奥さんはいつものFinePix S1である。思惑通りキビタキに遭えた。コサメビタキキビタキ♂♀が近くにやって来た【脚注参照】。遠かったがベニマシコやヤマゲラも撮影できた。
●まだ満開のエゾヤマザクラ:とみはら自然の森(FinePix S1)
●コサメビタキ キビタキ♀(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
●キビタキ♂(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
●キビタキ♂(FinePix S1)
●ベニマシコ♂(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
●ベニマシコ♀(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
●ヤマゲラ(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
とみはら自然の森に向かう途中、鷹栖の水田にタカブシギの小集団がいるのが見えた。車を停めて奥さんが撮影した。
●タカブシギ(FinePix S1)
帰宅後、ポメラニアンのリクとボンの散歩で東部中央公園を歩いた。ほとんどの桜は散ってしまったが、まだ散っていなかった1本のエゾヤマザクラにヒヨドリが留まっていた。
●ヒヨドリ(FinePix S1)
【天文関連】
通常の一眼レフで星野写真を撮影すると赤い星雲がよく写らない。ローパスフィルターで赤い光がカットされてしまうためだ。赤の中でも星雲の光であるHα領域の光は透過するようにしたものが赤外(IR)カットフィルターである。このフィルター交換をIR改造といい、赤い星雲がよく写るようになる。が、通常使用には不向きになってしまう。無改造カメラでも、光害カットフィルターの装着で赤い光(Hα光)を浮かび上がらせる効果がある。今回、EOS 5D, 6D用の光害カットフィルター Astronomik EOS XL Clip-FilterをT-Factoryから購入した。5月15日(日)深夜、CLSフィルターを用いて射手座のM20三裂星雲、M8干潟星雲を撮影してみた。画像処理過程が必要だが、フィルター効果は十分あるようだ。
1. Astronomik EOS XL Clip-Filterの装着
●MENUからミラーアップ撮影をONにする
●シャッターを押しミラーアップ後CLSフィルターをはめ込む
※フィルター装着は現地で撮影直前におこなう
2. 撮影
●Prominar 350mm + Vixen AP赤道儀
はじめにフィルターなしで撮影、次に同じ構図でCLSフィルターを装着して撮影(CLSフィルターを装着するとファインダーが使用できないため)。撮影開始にはリモートコントローラーのボタンを2回押す必要がある(1回目はミラーアップ状態、2回目で開始)。
●M20とM8:CLSフィルターなしとありの元写真
EOS 5DIII + Prominar 350mm F4.0
(左:CLSなし) 2016.5.15 2:25, ISO3200, 露出2分
(右:CLSあり) 2016.5.15 2:33, ISO5000, 露出2分;元写真では背景が青いだけで、フィルター効果はよくわからない。
3. 画像処理
RAW画像で保存した2枚のファイルを用意した(ISO5000, 2分とISO3200 3分)。
StellaImage 7(AstroArts)で2枚コンポジット、カラーバランス調整、デジタル現像(レベル調整、エッジ調整)をおこない、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整を行った。画像処理後フィルター効果が明瞭となったようだ。
●M20とM8:CLSフィルターあり、画像処理後
【脚注】コサメビタキの記載の誤りについて 当初コサメビタキと記載した写真はキビタキ♀の誤りでした。ご指摘いただきましたquesoさん、ramblinさん、大変ありがとうございました。2016.5.17記事を訂正し、タイトルを「とみはら自然公園のキビタキとCLSフィルターの効果」に変更しました。
5月15日(日)旭川市江丹別にある「とみはら自然の森」に行った。久しぶりに重い428を持って行った。奥さんはいつものFinePix S1である。思惑通りキビタキに遭えた。
●まだ満開のエゾヤマザクラ:とみはら自然の森(FinePix S1)
↑私
●
●キビタキ♂(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
●キビタキ♂(FinePix S1)
●ベニマシコ♂(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
●ベニマシコ♀(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
●ヤマゲラ(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM)
とみはら自然の森に向かう途中、鷹栖の水田にタカブシギの小集団がいるのが見えた。車を停めて奥さんが撮影した。
●タカブシギ(FinePix S1)
帰宅後、ポメラニアンのリクとボンの散歩で東部中央公園を歩いた。ほとんどの桜は散ってしまったが、まだ散っていなかった1本のエゾヤマザクラにヒヨドリが留まっていた。
●ヒヨドリ(FinePix S1)
【天文関連】
通常の一眼レフで星野写真を撮影すると赤い星雲がよく写らない。ローパスフィルターで赤い光がカットされてしまうためだ。赤の中でも星雲の光であるHα領域の光は透過するようにしたものが赤外(IR)カットフィルターである。このフィルター交換をIR改造といい、赤い星雲がよく写るようになる。が、通常使用には不向きになってしまう。無改造カメラでも、光害カットフィルターの装着で赤い光(Hα光)を浮かび上がらせる効果がある。今回、EOS 5D, 6D用の光害カットフィルター Astronomik EOS XL Clip-FilterをT-Factoryから購入した。5月15日(日)深夜、CLSフィルターを用いて射手座のM20三裂星雲、M8干潟星雲を撮影してみた。画像処理過程が必要だが、フィルター効果は十分あるようだ。
1. Astronomik EOS XL Clip-Filterの装着
●MENUからミラーアップ撮影をONにする
●シャッターを押しミラーアップ後CLSフィルターをはめ込む
※フィルター装着は現地で撮影直前におこなう
2. 撮影
●Prominar 350mm + Vixen AP赤道儀
はじめにフィルターなしで撮影、次に同じ構図でCLSフィルターを装着して撮影(CLSフィルターを装着するとファインダーが使用できないため)。撮影開始にはリモートコントローラーのボタンを2回押す必要がある(1回目はミラーアップ状態、2回目で開始)。
●M20とM8:CLSフィルターなしとありの元写真
EOS 5DIII + Prominar 350mm F4.0
(左:CLSなし) 2016.5.15 2:25, ISO3200, 露出2分
(右:CLSあり) 2016.5.15 2:33, ISO5000, 露出2分;元写真では背景が青いだけで、フィルター効果はよくわからない。
3. 画像処理
RAW画像で保存した2枚のファイルを用意した(ISO5000, 2分とISO3200 3分)。
StellaImage 7(AstroArts)で2枚コンポジット、カラーバランス調整、デジタル現像(レベル調整、エッジ調整)をおこない、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整を行った。画像処理後フィルター効果が明瞭となったようだ。
●M20とM8:CLSフィルターあり、画像処理後
【脚注】コサメビタキの記載の誤りについて 当初コサメビタキと記載した写真はキビタキ♀の誤りでした。ご指摘いただきましたquesoさん、ramblinさん、大変ありがとうございました。2016.5.17記事を訂正し、タイトルを「とみはら自然公園のキビタキとCLSフィルターの効果」に変更しました。
赤がきれいに出ますね!
ウチの辺り、北の大地と違って「光害」だらけだからな~f^_^;)
長時間露出すると、ほぼ真っ白・・・(爆)
by やなぼー (2016-05-17 06:41)
〉やなぼーさん
光害カットフィルターを使うと、白くなった写真からも星空がきれいに写るようですよ ^ ^;
by kinda (2016-05-17 08:18)
最初のコサメビタキ、キビタキの雌のような気がするのですが・・・。
違っていたら申し訳ありません!
シギはもう其方まで北上しているのですね。道理でだんだん此方では
観察できなくなってきた訳です。
by queso (2016-05-17 08:29)
赤外を通すように改造するのかと思ったら、カットするように改造するんですね。
そうだとしたら普通のフィルターの位置に(レンズの前)入れても良いような気がするんですが、どうなんでしょう。
by まっちゃん (2016-05-17 10:11)
コサメビタキとクレジットされている鳥さんは
キビタキ雌です。コサメビタキの特徴である
下嘴の黄色部分が無いです。上面もキビタキ
雌の特徴であるオリーブ褐色になっています。
更にコサメビタキはアイリング白く太いです。
by ramblin (2016-05-17 17:55)
キビタキ、雄と雌とでは、こうも、違うものですね。
by テリー (2016-05-17 18:31)
〉quesoさん、eamblinさん
大変失礼しました。コサメビタキと思い込んでいて記載してしまいました。写真をみますとご指摘の通りなので、キビタキ♀に修正し、タイトルも変更しました。ご指摘たいへんありがとうございました。
〉まっちゃんさん
当方の記事が分かりにくいものになっているので、後ほど修正します m(_ _)m ローパスフィルターで赤い光全体がカットされてしまうので、赤の中でも星雲の光であるHα領域の光は透過するように改造したフィルター(IRカットフィルター)に置き換えるのがIR改造です。光害カットフィルターの原理が理解していないのですが、レンズの前に着けても効果は同じと思います(未確認)。
by kinda (2016-05-17 18:35)
〉テリーさん
今、記事を訂正しました。おっしゃるとおり、キビタキって♂♀でこんなに違うんですね。
by kinda (2016-05-17 18:36)
先日釧路で赤い鳥さんを見て来ましたよ。
空から急降下してくるシギに似た鳥も見ました。
近々アップ予定です。
キビタキの雌は気が付かないのかまだ見たことがありません^^;
by 美美 (2016-05-17 22:30)
〉美美さん
ん?赤い鳥とはベニマシコ?空から急降下してくるキジに似た鳥?アップしたブログで確認させて頂きます。キビタキ♀と認識して見たことなかったので、これまで見ていたかもしれません。
by kinda (2016-05-17 22:53)
なるほどこんなフィルターもあるんですね。赤外線領域を透過するのではなく赤外線より短い波長の領域を減衰して相対的に赤外線領域が写るようにする。逆転の発想ですね。面白いです。しかし天体関連はキヤノンだと選択肢が多くて良いですね~。
あと神奈川ではキビタキは夏鳥でベニマシコは冬鳥。同時に見れることはありませんので私からすると面白い組み合わせです。良いですね~。
by Nori (2016-05-22 17:57)
〉Noriさん
「赤外線領域を透過するのではなく赤外線より短い波長の領域を減衰して相対的に赤外線領域が写るようにする」なるほど。Noriさんはローパスフィルターはずしもできるので、これ使わなくても綺麗な写真とれますよね。光害カットフィルターはIDASにNikon用があるのと、Astronomik CLSでもTマウント用(ネジ径42mm, ピッチ0.75mm)があるのでNikonにも使えるようです(Tマウントを使う場合)。
あらキビタキとベニマシコそうなんですね。こちらではどちらも夏鳥です ^ ^;
by kinda (2016-05-23 17:35)