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岩本彗星とウィルタネン彗星;帯広八千代「星空の観察会」にて [彗星]

【2月9日(土)】
三連休初日の午前は自宅周辺に溜まった重い雪の雪かきで全身筋肉痛となる。昼前、帯広八千代で開催される「星空の観察会」に参加するために、旭川を出発した。上富良野のまん作で昼食。今回はねぎと油揚げの暖かい蕎麦を注文した。ここは温かい蕎麦も美味だった。

●ねぎと油揚げの暖かい蕎麦;上富良野まん作
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八千代牧場には午後5時頃着いた。今回の主目的は、旭川が全く晴れないため、こちらで岩本彗星とウィルタネン彗星の現状を撮影することだった。何人かの方に天体用レーザーポインターで星空の説明をした。今回は子供たちの参加がなくて、星空の解説は少なかった。

●勢揃いした望遠鏡・双眼鏡:星空の観察会にて*
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 *今回の参加者は10数名。写真を御提供頂きました藤森和久氏に深謝します。

●八千代の星空;冬の星座 2019.2.9 22:07 固定撮影 EOS 5D Mark III + Sigma 14mm F1.8 DG HSM Art, F1.8, ISO2500, 露出20秒, LEEソフトフィルターNo.3
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この日は大寒波のため最低気温-24.5℃であったが、ほぼ無風であったため、体感温度はそれほど低く感じなかった。BORG107FL+Vixen AXD2赤道儀+M-GENを設置して撮影を開始した。

●撮影機材:BORG107FL+Vixen AXD2赤道儀+M-GEN
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●オリオン座大星雲M42:1枚撮り 2019.2.9 19:54:00 EOS 5D Mark III + BORG107FL, 1.08X flattener, 624mm, F5.8, ISO2500, 露出1分, 1.5x trim
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●馬頭星雲 2019.2.9 20:55:35 EOS 6D(HKIR) + BORG107FL, 1.08X flattener, 624mm, F5.8, ISO2500, 露出24分 (3分x8枚 StellaImage 8でコンポジット)1.5x trim
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●岩本彗星:1枚撮り 2019.2.9 22:23:21 EOS 6D(HKIR) + BORG107FL, 1.08X flattener, 624mm, F5.8, ISO2500, 露出2分, 1.5x trim
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岩本彗星はとても動きが速いため、恒星基準としたコンポジットによる長時間露光はできなかった。岩本彗星の20分間の動きを示す。

●岩本彗星の20分間の動き:4枚を比較(明)合成 2019.2.9 (1)22:23:21, (2)22:29:24, (3)22:35:27, (4)22:41:30 比較(明)合成 各露出2分。EOS 6D(HKIR) + BORG107FL, 1.08X flattener, 624mm, F5.8, ISO2500, 1.5x trim
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ウィルタネン彗星は遠ざかっており、動きも遅く大分暗くなってきた。

●ウィルタネン彗星 2019.2.10 00:38:20 EOS 6D(HKIR) + BORG107FL, 1.08X flattener, 624mm, F5.8, ISO2500, 露出33分 (3分x11枚 StellaImage 8でコンポジット)1.5x trim
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【2月10日(日)】

朝、母の滞在している札幌へ出発した。八千代牧場を出るとすぐたくさんのツグミに遭遇した。

●ツグミ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM)
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「旭医だより」と彗星の記録、そして2018年を振り返る [彗星]

今年度、地元の業界誌「旭医だより」の依頼で表紙の写真を2回飾った。会員の活動、短歌や俳句、趣味といったものも含まれるものの、地域の医療に関係する内容が主体の雑誌である。年3回発行中の2回の表紙写真が天体写真ではちょっと片寄っているような気もするが、依頼なので良しとしよう。

●旭医だより(2018年4月、2018年12月)
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今年はジャコビニ・チンナー彗星やウィルタネン彗星といった比較的明るい彗星がみられた。ただ私が見てきた長い尾を引いた明るい彗星は今年も現れなかった。それらの大彗星は、ベネット彗星(1970年)、ウェスト彗星(1976年)、百武彗星(1996年)、ヘールボップ彗星(1997年)などだ。まだ写真撮影はしていない時代のものばかりである。

私が天体写真を撮り始めてから現れた彗星のうち比較的明るく撮影できたものをまとめてみた。

●比較的明るかった彗星(2013〜2018)
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【撮影機材】
・EOS 7D + EF-S 85mm F5.6;パンスターズ2013、レモン2013、ジャック2014
・EOS kiss X3 + EF400mm F5.6L;ラブジョイ2013
・EOS 5D Mark III + Prominar 350mm, F4.0;カタリナ2015、タットル・ジャコビニ・クレサーク2017、ジョンソン2017、アサシン2017
・EOS 6D (HKIR) + Prominar 500mm, F5.6;ジャコビニ・チンナー2018
・EOS 6D (HKIR) + BORG107FL, 624mm, F5.8;ウィルタネン2018


この1年(2018年)

ブログ写真から各月1〜2枚ピックアップして、この年を振り返ってみたい(2018/12/31追記)

【2018年1月:皆既月食 スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン】
2018年1月31日の皆既月食は、スーパームーンかつブルームーンだったことと皆既月食で赤銅色になることからNASAがスーパー・ブルー・ブラッド・ムーンと名付けた。仕事終了後年休を取って、雪の旭川を出発。北見市の隣の端野町は快晴で皆既月食の全課程を撮影できた。

●月食の全経過と地球の影
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【2018年2月:タウシュベツ橋梁、ユキホオジロ】
崩壊が近い言われているタウシュベツ橋。崩壊前にタウシュベツ橋梁と星空を撮影しておきたい。2月16日、Mさんに誘われて急遽一泊二日で糠平に行くことになった。

●タウシュベツ橋梁と冬の星座
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旭川近郊〜東川にユキホオジロがやって来た。車で走行中30〜40羽くらいの白い鳥の群れが飛んでいるのが見えた。「ユキホオジロだ!」。

●ユキホオジロ(奥さん撮影)
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【2018年3月:エゾモモンガ】
幸運にも日中に活動しているモモンガに出くわした。巣で寝ているメスに外からオスが求愛しているように見えた。

●エゾモモンガの求愛
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【2018年4月:クマゲラとイスカ】
4月5日我が家のアイドルだったポメラニアンのボン(リクの母)が15歳で天国に天国に召された。4月8日雪の降る東川で、木の切り株をしきりにつついて樹液をなめるクマゲラに遭遇した。

●樹液をなめるクマゲラ♀
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今年はイスカの集団が比較的長期間東川に居座っていてくれた。4月14日50~60羽のイスカ群れに出くわした。

●イスカ♂と♀
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【2018年5月:もりまち桜まつりとコゲラ】
5月5日「もりまち桜まつり」会場のオニウシ公園で桜に巣作り中のコゲラのカップルがいた。

●桜とコゲラの巣作り
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【2018年6月:新機種導入】
7月31日の火星大接近に備えて、望遠鏡 セレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm)、ビクセンSXD2赤道儀、CMOSカメラ ZWO ASI290MC、ZWOASI174MC、バーローレンズ テレビューPowermate 2.5x、大気分散補正装置 ZWO ADC、赤外-紫外カットフィルター ZWO IR/UVカットフィルター 1.25"を導入した。

ZWO ASI290MCを惑星用、ZWOASI174MCを月面用とし、FireCaptureで動画画像取得、AutoStakkert!で画像スタック、 RegiStax 6でwavelet処理、StellaImage 8で画像復元する方法を取得した。

●BORG107FLとZWO ASI174MCによる月面撮影;6月22日 月齢8.3
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BORG107FL + 1.4 xテレコン + 1.08x フラットナー使用

【2018年7月:火星の大接近】
7月27日新システムで大接近中の火星、木星、土星を撮影した。旭川(北海道)はシーイングの悪いことが多く惑星面の撮影には適さないと思われるが、この日はシーイングが比較的良かった。

●火星
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●木星
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土星
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【2018年8月:ノゴマ】
月明かりの無い最良条件だったはずのペルセウス座流星群、旭川周辺だけでなく全道的な天候不良のため移動観察も断念した。8月19日小清水原生花園でノゴマ、ノビタキ、ホオアカの幼鳥たちに遭遇した。

●ノゴマ
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【2018年9月:黄道光とジャコビニ・チンナー彗星】
9月21日 3時半ごろ旭川空港近くの農道脇でジャコビニ・チンナー彗星を撮影時、黄道光が見えていた。

●ジャコビニ彗星の撮影と黄道光
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●Giacobini-Zinner彗星/21P
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【2018年10月:EOS 6D (HKIR改造)による赤い星雲】
10月5日深夜、美瑛の青い池第2駐車場で北アメリカ星雲 NGC7000、10月14日士幌町の「ヌプカの里」
でカリフォルニア星雲 NGC1499を撮影した。

●北アメリカ星雲 NGC7000
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●カリフォルニア星雲 NGC1499
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【2018年11月:天体観測用レーザーポインターと428による星雲】
星空の解説用にLaserCheap;500mWグリーン天体観測用レーザーポインターを購入した。11月2日深夜、美瑛の青い池の駐車場で照らしてみた。これは凄い。野鳥用のEF400mm F2.8L IS USM望遠レンズをVixen SXD2赤道儀に取り付けて星雲用に使用してみた。非常に明るく撮影できるものの、F2.8のままでは背景が白っぽくなってしまうため画像処理を要した。

●500mWグリーン天体観測用レーザーポインター
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●428によるNGC2024 馬頭星雲
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【2018年12月:ウィルタネン彗星】
12月に入りウィルタネン彗星(46P)が明るくなっているはずだが、旭川はまったく晴れない。12月8日快晴の帯広の八千代牧場で星空観察会が開かれ、やっと撮影することができた。

●Wirtanen彗星/46P
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なお、月没後には最良の条件となる12月14日のふたご座流星群も天候不良で見ることができなかった。今年は最良の条件だったペルセウス座流星群とふたご座流星群を撮影出来なかったのが残念だった。


●部分日食情報

2019/1/6(日)に全国的に部分日食が見られます。観察には日食専用のサングラスが必要です。北の地方ほど大きく欠けます(札幌42.3%、東京29.9%、鹿児島16.7%)。

    食の開始  食の最大 食の終わり
札 幌 08:46:30 10:13:27 11:47:21
東 京 08:43:48 10:06:00 11:36:34
鹿児島 08:40:28 09:46:30 11:00:33


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執念のウィルタネン彗星とやっと冬鳥きたイタダキ※ [彗星]

明るくなったウィルタネン彗星や出現数の多いふたご座流星群をしりめに、晴れた日が一日もない旭川。こういう時は晴れている道東に遠征するのが常だった。ところが、ふたご座流星群のピークでウィルタネン彗星も期待できる12月14日(金)〜12月15日(土)は、欠席不能な忘年会やら祝賀会やらで潰れた。その後はふたご座流星群の流星数が少なくなり、月が明るくなってウィルタネン彗星も見づらくなってくる。夜、時間のできた12月18日(火)はギリギリのタイミングでこれらが見られるかも知れない日と思われた。

【12月18日(火)】
午後3時、時間休をとって帰宅。奥さんと共に帯広に向かった。新得を過ぎると急に晴れてきた。帯広に着いて国道沿いのびっくりドンキーで夕食を摂り、帯広の森近くのいつもの観測場所に行った。風が冷たい。氷点下12℃、寒かった。

う〜ん、明るい。月明かりが思いの外明るいのと、光が薄い雲に反射して空全体を照らしている。明日は普通の勤務だから、月が沈むのを待ってはいられない。前回楽に見えたウィルタネン彗星は、月明かりがると6x30mmファインダーでは見るのも困難だった。一応標準レンズとBORG107FLで撮影を試みた。

●月明かりのある夜空 2018/12/18 21:52(EOS 6D (HKIR) + Sigma 14mm F1.8 DG HSM, F2.8, ISO800, 15秒)
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●標準レンズによるウィルタネン彗星 2018/12/18 21:29(EOS 6D (HKIR) + EF24-70mm (26mm), F4L, IS, USM, F4.0, ISO1000, 20秒;トリミング)
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●標準レンズによるウィルタネン彗星:画像処理後(StellaImage8で背景色を変更)
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BORG107FLでもウィルタネン彗星を撮影していたが、ガイド不良により流れた写真ばかりとなってしまった。BORG107FLでは月面撮影もしておいたので提示する。最近はCMOSカメラを使っている。デジタルカメラにより1枚撮りの月面撮影は久しぶりだった。

●BORG107FLとVixen AP-WM赤道儀
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●月齢11.2 2018/12/08 20:26(EOS 5D Mark III + BORG107FL, 1.4 x TELECON GR + 1.08x FLATTENER, 907mm, F8.5, ISO500, 1/400秒)
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【12月22日(土)】
三連休の一日目。朝から雪が降っていた。雪の降りが少し弱くなったので、東川のキトウシ森林公園に出かけた。聞こえるキクイタダキの鳴き声がしている。撮影開始後しばらくして、近くにやって来た個体がいたのでたくさん撮影出来た。他に、ゴジュウカラとオオアカゲラを撮影して引き上げた。

●キトウシ森林公園
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↑奥さん   

●キクイタダキ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
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●ゴジュウカラ
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●オオアカゲラ
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【12月23日(日)】
三連休の二日目。昨日同様同キトウシ森林公園に出かけた。曇天で昨日より暗くて写りはかなり良くなかった。シマエナガ、コゲラ、キバシリを撮影した。

●シマエナガ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
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●コゲラ(同)
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●シマエナガ(FinePix S1;奥さん撮影)
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●キバシリ(同)
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※キクイタダキは北海道では留鳥ですが、冬によく見られるため冬鳥と表現しました。


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やっとウィルタネン彗星と留鳥たち、そしてツグミがやって来た [彗星]

12月に入りウィルタネン彗星(46P)が明るくなり、地球へ最接近する12月16日ごろには3.5等級の肉眼彗星になることがアナウンスされている。旭川市は冬期晴れないことが多く、12月はまったく晴れない状態だったからウィルタネン彗星を見ることができなかった。

【12月8日(土)】
12月8日帯広の八千代牧場で星空観察会が開かれた。道東は冬期晴れのことが多く、この日も快晴だった。星空観察会のメンバー以外の一般の方も参加されるとのことだったので、星座解説用に500mWグリーンレーザーポインターを持って行った。何人かの方にレーザーポインターで示されると分かりやすいと言われて満足。

●日の出:帯広八千代牧場にて
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この日はとても寒かったので、撮影はウィルタネン彗星にしぼって、早々に引き上げて八千代カウベルハウスの部屋で暖かく過ごした (^^) ウィルタネン彗星に限らず、彗星は動きが速いため露出時間が長くなると背景の恒星に対して動いて写るため、露出は2分と10分(2分 x 5枚)にして提示した。撮影機材はBORG107FL, 1.08X flattener, 624mm, F5.8+Vixen SXD2赤道儀+M-GENオートガイダーである。

●ウィルタネン彗星:1枚撮り 2018.12.8 20:04 EOS 6D (HKIR), ISO3200, 露出2分
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●ウィルタネン彗星:コンポジット 2018.12.8 20:08 EOS 6D(HKIR), SO3200, 露出10分 (2分 x 5枚)
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●撮影機材 SXD2赤道儀にBORG107FL+EOS6D (HKIR)とSigma 14mm F1.8 DG HSM+EOS 5D Mark IIIを載せた。
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流星目的で撮影して広角レンズの写真にウィルタネン彗星が写っていたので2Xにトリミングして示した。

●広角によるウィルタネン彗星(矢印)2018.12.8 20:05 EOS 5D Mark III + Sigma 14mm F1.8 DG HSM, F1.8, ISO1600, 60” LEE No.3
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【12月9日(日)】
帯広の病院に入院中の母を見舞ってから、帯広緑が丘公園で探鳥して旭川に帰った。緑が丘公園では毎度お馴染みのゴジュウカラ、ハシブトガラ、シジュウカラ、エゾリスに遭ってきた。

●ゴジュウカラ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
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●ハシブトガラ
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●シジュウカラ
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●エゾリス
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【12月10日(月)】
奥さんが自宅横の東部中央公園をリクと散歩中に今季初のツグミを撮影してきた。

●雪の東部中央公園とリク(FinePix S1;奥さん撮影)
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●ツグミ(同)
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9月の三連休x2と月と彗星と黄道光 [彗星]

【9月15日(土)】
午前中の内視鏡の仕事を終えてから札幌に向かった。翌日午前の姪の結婚式の写真撮影に間に合うように前日入りしたのだ。札幌へ向かう途中、美唄東明公園に立ち寄るも野鳥には遭遇できなかった。

●美唄東明公園
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夜、札幌かに本家で前祝いのカニを食する (^^)

●毛ガニとずわい:札幌かに本家
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【月面撮影;9月17日(月)〜9月20日(木)】
9月17日午前中は札幌西岡公園で探鳥するも遠いシジュウカラ、ゴジュウカラを見たのみだった。旭川に帰って、夜自宅バルコニーで月面撮影した。9月17日〜9月20日はシーイング不良で雲は多い日もあったが毎日晴れた。火星や土星はこのシーイングでは(1/5)撮影不能だった。一方月面ならCMOS動画のスタックで十分撮れるので4夜連続で撮影した。

撮影条件はいずれも同じ。EdgeHD800 + 0.7倍レデューサー + ZWO ASI174MC + ZWO IR/UVカットフィルター 1.25”, FireCapture v2.5, Filter=UV, Profile=Moon, Fames captured=1000, AS!2.6.8 15%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元、2分割で撮影した画像をPhotoShopCS5で合成し、色調・コントラスト調整。

●バルコニーで月面撮影(9月18日)
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●月齢7.8と月面X 2018.9.17 20:19:04〜(58秒+57秒)
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月齢8.7 2018.9.18 20:17:06〜(55秒+79秒)
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月齢9.8 2018.9.19 21:31:54〜(59秒+72秒)
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月齢10.8 2018.9.20 22:27:12〜(66秒+61秒)
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【ジャコビニ彗星;9月20日(木)〜9月21日(金)】
9月20日(木)は自宅バルコニーで、9月21日(金)は旭川空港近くの農道脇で撮影した。

●Giacobini-Zinner彗星/21P 2018.9.20 03:33
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EOS 6D (HKIR) + BORG107FL + 1.08x FLATTENER, 624mm, F5.8, ISO3200, 露出7分 (30秒 x 14枚) StellaImage 8でコンポジット、dark補正5枚、flat補正5枚。PhotoShop CS5調整、1.5倍トリミング。

●ジャコビニ彗星の撮影と黄道光 2018.9.21 03:34(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM, ISO1600, 露出15秒)
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左下から中央上部にかけて黄道光が見られる

●Giacobini-Zinner彗星/21P 2018.9.21 03:34
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EOS 6D (HKIR) + Prominar 500mm, ISO 5000, F5.6, 露出5分 (30秒 x 10枚)StellaImage 8でコンポジット、dark補正5枚、flat補正5枚。PhotoShop CS5調整、1.5倍トリミング。

【9月22日(土)】
三連休2回目は小樽〜白老へプチ旅行してきた。9月22日午前中、第22回旭川陶芸フェスティバルを見に行ってフクロウのコーヒーカップとペン立てを買った後、ホテルノイシュロス小樽に向かった。オーシャンフロント、展望露天風呂つきでディナーも美味しかった。

●ホテルノイシュロス小樽
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●ノイシュロスのディナー
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【9月23日(日)】
白老の虎杖浜温泉ホテルに向かった。途中、ポロトの森で探鳥した。ゴジュウカラ、コゲラ、ヤマガラを撮影した。当方のカメラのFが暗くなっていてブレた写真になったため、奥さん撮影の写真を示す。

●コゲラ(Finepix S1;奥さん撮影)
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●ヤマガラ(Finepix S1;奥さん撮影)
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【9月24日(月)】
白老から旭川まで帰ってきた。帰る途中、苫小牧の北大苫小牧研究林に立ち寄った。曇り〜雨で、暗くてブレた写真を量産した。キバシリだけ示す。旭川に帰って、夜は中秋の名月だが、土砂降りとなってしまった。雲間に少し月が見えることもあったものの撮影はできなかった。

●キバシリ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM)
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道北へ道すがらの探鳥と遠ざかる火星、ジャコビニ彗星 [彗星]

9月6日(木)の胆振東部地震、旭川は震度4だった。全道的な停電はあったものの、当地は当日夜〜翌朝には電力がもどった。幸い職場にも大きな被害は出なかった。9月9日(日)早朝、ここ数年行っていなかった道北のサロベツ原野に向かった。

【9月9日(日)】
天塩川河川敷にあるハマナスの丘で探鳥。野鳥は少なかったがコヨシキリ、オオジュリン♀、ミサゴを撮影できた。

●オホーツク海岸と利尻山:天塩町(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
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●コヨシキリ(FinePix S1;奥さん撮影)
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●オオジュリン♀(EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)
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●ミサゴ(同)
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天塩町から北上し、下サロベツのパンケ沼へ向かった。パンケ沼の木道を歩いてみたが、まったく野鳥は見えなかった。道すがらノビタキ♀とヒシクイの群れに遭遇した。

●パンケ沼と木道(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
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奥さん↑

●ノビタキ♀(EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)
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●ヒシクイ(同)
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【9月11日(火)】
晴れた。夜自宅バルコニーで遠ざかりつつある火星を観察した。恒星の瞬きは大きくなく良好なシーイングを期待したが、EdgeHD800で観察すると激しい大気のゆらぎのため表面模様が確認できないほどだった。シーイングは1/5くらい。火星の視直径は7月27日には24.21"だったが、この日は19.00"と小さくなっていた。また南極冠は大分小さくなった。

●火星 2018.9.11 21:38:20 (132秒)
Mars_213820_2.jpg
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Diameter=19.00", Frames captured=10000 Frames, AS!2.6.8 25%stack, Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整

深夜(9月12日未明)、自宅バルコニーでGiacobini-Zinner彗星21Pを撮影した。

●Giacobini-Zinner彗星21Pの撮影機材 
IMG_7272-iP7.jpg

●Giacobini-Zinner彗星21P 2018.9.12 02:25~2018.02:31 (6分)
jacobini20180912-2.jpg
2018.9.12 02:25~02:31 EOS 6D (HKIR) + BORG107FL + 1.08x FLATTENER, 624mm, F5.8, ISO3200, 6分 (40秒 x 9枚) StellaImage 8でコンポジット、PhotoShop CS5調整、1.5倍トリミング


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月とジャコビニ彗星と土星・火星とUFO*ですか? [彗星]

【9月1日(土)】
新潟市で開催された日本人間ドック学会および研修会を終えて、新潟空港から千歳へ向かうJAL2877便に18:05に搭乗した。機内から綺麗な日没が見えた。

●日没 2018.9.1 18:26:18(iPhone 7 plus)
IMG_7193-iP7.jpg

人間ドック学会中は新潟はずっと雨が降っていた。北海道に近づくにつれて晴れてきた。千歳空港から旭川までは列車に乗った。札幌で途中下車して夕食をとり、旭川には22:25に着いた。旭川は晴れていた。自宅バルコニーで月面と火星を撮影した。木星はすでに沈んでおり、土星も高度が低く撮影はできなかった。深夜、やっとジャコビニ・チンナー彗星を撮影することができた。

●月齢21.2
(上) 2018.9.2 00:18:57 (00:18:29~00:19:26; 56")
(下) 2018.9.2 00:22:38 (00:22:07~00:23:08; 61”)
Moon_001857_SIPS_1-2.jpg
Moon_002238_SIPS_2-2.jpg
撮影条件は上下同じ;EdgeHD800 (D203mm f2032mm) + 0.7倍レデューサー + ZWO IR/UVカットフィルター 1.25”, Camera=ZWO ASI174MC, Filter=UV, Profile=Moon, Fames captured=1000, AS!2.6.8 10%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元、PhotoShopCS5で色調・コントラスト調整

●ジャコビニ・チンナー彗星の撮影機材
IMG_7198-iP7.jpg
月明かりがあるため郊外への遠征は意味が無いと考え、自宅バルコニーで撮影した。Prominar 500mm, F5.6 + ビクセンAP赤道儀を用いた。

●ジャコビニ・チンナー彗星 2018.9.2 02:25
jacobini20180902PS-2.jpg
EOS 6D (HKIR) + Prominar 500mm, ISO 1600, F5.6, 露出7分 (30秒 x 14枚)StellaImage 8でコンポジット、1.5 x トリミング

【9月2日(日)】
雲はあるものの晴れていた。いつもの探鳥コースを回ってみる。忠別湖畔で、忠別湖と旭岳と青空のコントラストが気に入ったので撮影することにする。駐車スペースにベゼルを置いて、徒歩で橋の中部くらいまで歩いた。交通量は比較的多いので、広角レンズで数枚連続撮影して引き上げた。

撮影時には気づかなかったが、1枚に何かの機影?が写っていた。ところが、その2秒前の写真と5秒後の写真には何も写っていない。

●忠別湖と旭岳と青空(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
[機影出現2秒前] 2018.9.2 10:56:26
0K6A2002-10.jpg
[機影出現時] 2018.9.2 10:56:28
0K6A2003-10_2.jpg
[機影出現5秒後] 2018.9.2 10:56:33
0K6A2004-10.jpg
中央の写真に写っている何らかの機影が上空にある飛行機なら2秒前には写っているはずだし、5秒後にも写っていてもいいと思われる。速度の遅い鳥であれば、なおさらである。ひょっとすると、中央の写真だけに近くの虫が映り込んで上空にあるように見えただけかも知れない。現時点では未確認飛行物体の写真としておくが、説明可能なものと思われる方はご指摘いただきたい(脚注)*。

この後、ビンズイ幼鳥、カワガラス幼鳥、キセキレイ幼鳥に出遭ったが、暗くてブレた写真となった。ブレの少なかったキセキレイ幼鳥のみ提示する。

●キセキレイ幼鳥(EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)
1E0A9813-7d1.jpg

【惑星撮影】
9月1日(土)も9月2日(日)もシーイングは1.5/5くらいで良くなかった。撮影にはセレストロンEdgeHD800 (D203mm f2032mm) + Vixen SXD2赤道儀 + HP ProBook + Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC等を用いた。

●惑星撮影風景:9月2日
IMG_7205-iP7.jpg

●土星 2018.9.2 20:26:00 (13分42秒)
Sat_202600_D340_SI-2.jpg
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Saturn, Diameter=17.18”, ROI=640x480
Frames captured=3000, AS!2.6.8 40%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元

●火星
:2018.9.1 23:54:02 (112秒) Diameter=20.74" :2018.9.2 20:42:32 (116秒) Diameter=20.59”
mars_2018090102-2.jpg
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars, Frames captured=10000 Frames, AS!2.6.8 40%stack, Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整

*脚注:今回の未確認飛行物体について 機影の周囲に雲があることから、2秒前と5秒後には雲の中に入った飛行機とするのが一番考えやすいと思い、記載しておきます(2018.9.8 21:30)


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彗星とスバルとオリオン座大星雲から宮島沼のマガンまで [彗星]

【9月23日(土)】
今年あまり晴れない。9月22日(金)夜、晴れて絶好の星空撮影日となった。所用をこなしていて、出発が23:45頃になった。美瑛の青い池付近と考えていたが、日和って途中の旭川空港付近で撮影することにした。現地到着は9月23日(土) 0:30頃だった。肉眼では流星痕を伴う流星が数個見えたが、固定撮影で撮影出来たのは1個だけだった。アサシン彗星、おうし座M45スバル、オリオン座大星雲M42をVixen AP-DM赤道儀を用いて撮影した。

●深夜の冬の星座と流星 2017/9/23 1:53(EOS 5DIII + Sigma 15mm, F2.8, ISO2500, Nik Collection)
0K6A0529-9.jpg

●アサシン彗星(ASASSN彗星; C/201701)2017/9/23 1:19(EOS 5D Mark3 + Prominar 350mm, F4,0, ISO2500, 露出11分;1分 x 11枚 StellaImage 8でコンポジット)
asassn_20170923.jpg
●おうし座M45すばる 2017/9/23 2:04(EOS 7D Mark2 + Prominar 350mm, F4.0, ISO2500, 露出8分;1分 x 8枚 StellaImage 8でコンポジット)
M45_20170923.jpg
●オリオン座大星雲M42 2017/9/23 2:21(EOS 7D Mark2 + Prominar 350mm, F4.0, ISO2500, 7分;1分 x 7枚 StellaImage 8でコンポジット)
M42_20170923_3.jpg

9月23日(土)秋分の日は天候不良もあり「三度目の殺人」を観に行った。

【9月24日(日)】
むかわ町穂別の穂別博物館に行ってきた。日本の恐竜研究史上、最大級の発見といわれるハドロサウルス科恐竜「むかわ竜」の全身化石が話題となっている。行ってみると、最初に発見された尾骨と新たに発見された大腿骨だけが展示されていた。スペースの問題で全身骨格は展示されていなかった。他のブースは写真撮影可能だが、「むかわ竜」だけは研究中とのことで写真撮影も禁止になっている。う〜ん、せっかく足を運んだのにもう少し見せてくれても良いのではないのかな。穂別博物館の向かいにある地球体験館にも入場してみた。解説スタッフが親身に説明してくれた。が、小学生の団体向けの感じで私には物足りなかった。

●穂別博物館
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●穂別地球体験館
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夜、旭川に着いた。もうすぐ沈みそうな月が綺麗に見えていた。

●月齢4.2 2017/9/24 18:49(EOS 7D Mark2 + BORG107FL, 600mm, F5.6, ISO640, 1/200秒)
1E0A0207-7d1.jpg

【9月28日(木)】
病院機能評価機構の更新審査の1日目。病院概要の説明をした。前日プレゼンスライドを作っていたら遅くなり、2時間しか寝てなかった。夜、月を撮って早々に寝る。綺麗に晴れていたがシーイングは良くなかった。

●月齢8.2 2017/9/28 19:08(EOS 7D Mark2 + BORG107FL, 600mm, F5.6, ISO 400, 1/400秒)
1E0A0257-7d1.jpg

【10月1日(日)】
土曜日は午前中は内視鏡検査。16:00から同門会の学術集会と懇親会に出席後、一人で行きつけのスナックでストレス解消 (爆)。10月1日(日)マガンを見に美唄の宮島沼に行った。マガンは今の時期としてはかなり少なかった。野鳥の会の人たちがいた。カイツブリだとか、上空にハヤブサが来たとか、チュウヒだ!などの会話が聞こえたので、ありがたく指さす方向を撮影させて頂いた (^^)

●秋の宮島沼(EOS 5D Mark3 + Sigma 15mm F2.8 EXDG Fisheye)
0K6A0610-9.jpg
●マガン(EOS 7D Mark2 + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
1E0A0404-7d1.jpg

1E0A0395-7d1.jpg
カイツブリ アカエカイツブリ*
1E0A0336-7d1.jpg
●ハヤブサ
1E0A0378-7d1.jpg
●チュウヒ
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* Sada様ご指摘ありがとうございました。2017.10.7 修正しました。


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どうにかキビタキ・エゾリス・ジョンソン彗星、他 [彗星]

諸事情により野鳥遠征ができず土日の天候不良も重なり、ちょっとずつしか写真が撮れなかった。ここ2週間は主に夜間の天体写真が中心となった。

【6月11日(日)】
神楽外国樹種見本林内を歩いた。暗い林の中でやや遠いキビタキがいたので近づきながら撮影した。やや明るいところでアカゲラとエゾリスに出遭った。

●キビタキ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
0K6A2600-8.jpg
●アカゲラ
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●エゾリス
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夜になって晴れてきた。この時期としては驚くほど寒かった。冷たい風に直撃される。高度の低い月齢16.7の月を撮影してみたが、月縁はユラユラと波打って写った(未提示)。

【6月12日(月)】
ほぼ快晴になった。ジョンソン彗星は今どれくらいになったのか。月が昇る前に撮影したい。夜9時過ぎに美瑛に向かった。ところが地平線上が明るくなり月が昇ってきそだ。急遽、就実の丘に変更して、大急ぎで撮影準備を開始した。

●撮影システム:Prominar 350mm F4.0とSigma 20mm F1.8 (F2.8で使用)
IMG_4301-iP7.jpg

なかなかジョンソン彗星が導入できなかった。結局月が昇ってきてしまい、月明かりの中での撮影となった。うしかい座にいるはずのジョンソン彗星のあたりをつけるため、Sigma 20mmで撮影してみたがよく分からなかった。ジョンソン彗星がいるはずのところを何回か撮影してやっと写った。

●うしかい座とジョンソン彗星の位置 (矢印)と流星:2017.6.12 22:30(Sigma 20mm, f2.8, ISO1600, 30秒)
IMG_2554-6d1AR.jpg
↑流星   

●ジョンソン彗星:2017.6.12 22:16(Prominar 350mm, F4.0, ISO1600, 30秒)
0K6A2803-8.jpg

せっかく月が昇ってきたので、Prominarを850mmにして月面撮影して引き上げた。

●月齢17.8 2017.6.12 23:04(Prominar 850mm, F9.6, ISO400, 1/250秒)
0K6A2876-8.jpg

【6月17日(土)】
午前中は内視鏡の仕事。午後、紅雪庭でモリテンの昼食後帰宅。ポメラニアンのリクを連れて忠別川河川敷を歩いた。ハクセキレイがたくさんいた。その後、嵐山公園へ。ほぼセンダイムシクイの声だけが聞こえていた。成果もなく帰るときヤマゲラに出遭った。まだ明るい。最後に神楽外国樹種見本林に行く。キビタキがいたがうまく撮れなかった。センダイムシクイを撮影して引き上げた。

●ハクセキレイ(FinePix S1)
DSCF8943-3s.jpg
●ヤマゲラ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
0K6A2900-8.jpg
●センダイムシクイ(同)
0K6A2915-8.jpg

夜、快晴になった。暗い空のジョンソン彗星を撮りにいこう。美瑛皆空窯近くの広い駐車場に向かった。彗星や星雲・星団はいつも350mmで撮っている。オートガイダーなしだと350mmくらいが限界かなと思っていたからだ。オートガイダーMGENは買ってきたものの、まだ使用していない。そこで、オートガイダーなしで500mmにすると、どのくらい星像は流れてしまうのか試してみることにした。

●撮影機材:Prominar 500mm + Vixen AP赤道儀 + FEISOLカーボン三脚
IMG_4318-iP7.jpg

●ジョンソン彗星 2017.6.17 24:13(EOS 5DIII + Prominar 500mm, F5.6, ISO3200, 60秒;ノートリミング)
0K6A2975-8.jpg
●ジョンソン彗星 上の写真の2倍トリミング
0K6A2975-8tr.jpg

露出1分ではオートガイダーなしの500mm望遠でも問題なく使用できていた。この撮影時刻にはジョンソン彗星は高度が低くなり、西側の低空は街明かりが少しあってあまり写りは良くない。

空のくらいところにある干潟星雲(M8)、三裂星雲(M20)、射手座球状星団M22、ヘラクレス座球状星団M13も500mmで撮影してみた。露出1分だとオートガイダーなしでも500mm望遠は十分使えそうだ。

●干潟星雲(M8)と三裂星雲(M20) 2017.6.17 24:08(EOS 5DIII + Prominar 500mm, F5.6, ISO3200, 60秒)
0K6A2978-8.jpg
●射手座球状星団M22 2017.6.17 24:12(EOS 5DIII + Prominar 500mm, F5.6, ISO3200, 60秒;2倍トリミング)
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●ヘラクレス座球状星団M13 2017.6.17 24:22(EOS 5DIII + Prominar 500mm, F5.6, ISO6400, 60秒;2倍トリミング)
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【2017年8月21日アメリカ皆既日食ツアー情報】

【FileMaker Pro 12〜15用サンプルファイル公開】



ジョンソン彗星とやっとキビタキ・オオアカゲラ [彗星]

赤道儀による星野写真撮影において、望遠レンズと広角レンズで撮影したい場合、バランスウェイトを重くする必要がある。当方、肩を手術して筋力が弱い関係で、機材はできるだけ軽くしたい。さらに海外遠征(撮影旅行)も視野に入れて、広角レンズを着けたカメラをバランスウェイトの代わりに使う方法でやってみた。

三基光学館のウェイト-レス・マウント(ダブルロック;¥14,100)にSLIK SBH-320自由雲台を取り付けた。Prominar 350mmにつける7x50mmファインダーの台座はVixenの50mmファインダー台座(S)(¥3,809)に変更して背を低くして、K-ASTECの鏡筒バンド+アルカスイス互換アダプターで接続した。ウェイト-レス・マウントは左右にスライドできるのでバランスをとることができた。

●ウェイト-レス・マウントによるカメラ接続
IMG_4193-iP7.jpg

【5月19日(金)】

快晴だった。深夜、美瑛の皆空窯近くの駐車場へ向かった。望遠でジョンソン彗星(C/2015 V2)、広角で天の川を撮影してみた。この日はカメラをウェイト-レス・マウントの近位側に乗せた。これだとカメラの向きが制限されて、Prominarの一部がかなり映り込んでしまった。

●ジョンソン彗星 2017/5/20 00:34(EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO4000, 120秒)
0K6A1588-8.jpg
●天の川 2017/5/20 00:19(EOS 6D + Sigma 15mm f2.8 EXDG Fisheye, ISO3200, 60秒)
IMG_2428-6d1.jpg

【5月20日(土)】

午前中内視鏡の仕事。午後4:00から同門会に出席。晴れているので、アルコールは飲まずウーロン茶で過ごす。深夜、再び美瑛の皆空窯近くの駐車場へ向かった。今回はカメラをウェイト-レス・マウントの遠位側に取り付けた。ほぼ自由に構図を設定できた。わずかにProminarの先端部が映り込んだ。

●ジョンソン彗星 2017/5/21 00:14(EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO6400, 120秒)
0K6A1613-8.jpg
●天の川 2017/5/21 00:19(EOS 6D + Sigma 15mm EXDG f2.8, ISO3200, 60秒)
IMG_2471-6d1.jpg

【5月21日(日)】
全国的にはキビタキ、オオルリ、コルリ、クロツグミなどがやって来ているようだ。何とか出遭いたいと思い、いつもの探鳥コースを回る。東川の忠別湖周囲、キトウシ森林公園では鳥果がなかった。旭川に戻り、神楽岡公園へ。ここもだめだった。

最後に嵐山公園へ。蚊に刺されながらも歩き出すと、いきなりキビタキに出くわした。かなり近くで撮らせてくれた (^^) すぐ近くでコツコツ音がした。オオアカゲラだった。しつこい蚊にシャツの上から何カ所も刺されたため、これで引き返した。嵐山公園からの帰りに虫刺され・かゆみ用ローションと虫除けスプレーを買って帰ってきた。

●キビタキ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
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0K6A1760-8.jpg

0K6A1756-8.jpg

●オオアカゲラ
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