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EOS 5D Mark3とEOS 7D Mark2の復活とホシガラス [野鳥]

本年6月に購入したAPS-CのEOS 7D Mark2が購入時よりAFがきっちり合わないことが多かった。さらに、8月のアメリカ皆既日食遠征中にEOS 5D Mark5のAFとEF400mm F5.6L USMがAFの動作不良を起こすようになった。自力では対処できなかったため、Canonの「らくらく修理便」により大分修理センターに郵送した。今月、修理から帰ってきたので、野鳥撮影を中心にまとめてみた。

【9月3日(日)】
前理事長の法要があった。開始までの時間、御自宅の近くの嵐山公園で探鳥していた。和寒雪割そばで昼食後、車内で着替えて法要に出席した。撮影にはEOS 6DとEF100-400mm F4.5-6.5L ISズームを使用した。

●和寒雪割そば
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●オオアカゲラ:嵐山公園(EOS 6D + EF100-400mm F4.5-6.5L IS;400mm)
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【9月10日(日)】
9月9日(土)〜9月10日(日)金沢市で開催された全日本病院学会に出席した。9月10日(日)はお昼前に会場をでた。帰りの飛行機まで4時間ほど時間があったので、タクシーで健民海浜公園に行った。着いてすぐエゾビタキに遭遇した。公園内にある水車小屋横のベンチで撮影中の方がいた。探鳥写真を赤色君という名前でブログに出しているとのことだった。公園を一回りして戻ったところ、赤色君が手招きでオオタカがいることを教えてくれた。探鳥は2羽で終了とし、タクシーで金沢駅まで戻り、小松空港行きリムジンに乗った。

●全日本病院学会 in 石川
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●エゾビタキ:健民海浜公園(FinePix S1)
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●オオタカ::健民海浜公園(FinePix S1)
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【9月17日(日)】
9月16日(土)帯広の実家に向かった。途中、上富良野のまん作で昼食をとった。娘の長男の百日祝い(お食い初め)の写真と動画、アメリカ皆既日食の写真を持って行った。母は、母のひ孫の写真と動画をみてたいへん喜んでくれたが、日食のほうはとくに感想はなかった(爆)。

●揚げもちみぞれ蕎麦:上富良野まん作
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翌日、帯広の隣町の池田町に立ち寄り、清水公園で探鳥。修理に出していたEOS 5D Mark3とF400mm F5.6L USMが戻ってきていた。修理後初撮りである。AFは完全に直っていた。ハシブトガラ、アカゲラ、キバシリを撮影出来た。

●ハシブトガラ:清水公園(EOS 5D Mark3 + F400mm F5.6L USM)
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●アカゲラ(同)
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●アカゲラ(FinePix S1;奥さん撮影)
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●キバシリ(EOS 5D Mark3 + F400mm F5.6L USM)
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【9月23日(土)】
EOS 7D Mark2が戻ってきた。AF機構部の出力不具合がみられ、前板ユニットを交換したとのことだった。天候はいまいちながら、ホシガラス目的で旭岳に行った。思惑通り第三展望台からホシガラスを観察できた。EOS 7D Mark2のAFは以前よりは明らかにきちんと動作するようだ。

●ハイマツ帯:旭岳第三展望台
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●ホシガラス(EOS 7D Mark2 + F400mm F5.6L USM)
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アメリカ皆既日食2017:第3報 観光・探鳥 [日食]

今回参加した西鉄旅行の「大野裕明先生と行くアメリカ皆既日食ツアー」で行われた観光について簡単にまとめた。唯一の自由時間であった2日目にオプショナルツアーに参加したため、探鳥だけの時間は取れなかった。僅かながら、予定された観光地で出遭った野鳥等についても記載する。

【8月20日(日)】
皆既日食前日オプショナルツアー「マウント・フッドとフッド・リバー1日観光」に参加した。朝8:00に出発、マウント・フッド山(Mount Hood)北側の麓に9:30頃到着した。ポートランド市側からみると富士山のように見えて日系人の間ではオレゴン富士と呼ばれるとのことだが、北側から山頂部を見ると夏期で雪が少ないこともあり、あまり富士山には見えなかった。ここにシマリス(アカシマリス)がいた。

●マウントフッド山
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●シマリス
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マウント・フッド麓にあるフッド・リバー市(Hood River)で1時間弱の自由時間があった。コロンビア川近くまで市内を歩いた。市内にいたスズメは頬が白く眉斑があり、日本のスズメとはちょっと違っていた。

●フッド・リバー駅
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●市内のスズメ
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コロンビア川に面するリバーサイドレストランで昼食後、ウホーターフロントの小径を歩いた。川沿いにある低木の中にアメリカカケスがいた。ぜんぜん逃げないので近くで撮影できた。コロンビア川の上でミサゴが行き来していた。

●コロンビア川とフッド・リバー橋
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●アメリカカケス(奥さん撮影)
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●ミサゴ
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【8月21日(月)】
皆既日食終了後、参加者全員(200人越え、西鉄旅行+セブンカルチャーネットワーク)による昼食会があった。昼食後ただちにバス移動となるため、第4接触の11時41分を撮影後、大急ぎで荷物をまとめた。撮影機材すべてをスーツケースとリュックに入れるのにかなり時間がかかった。昼食会会場にはちょっと遅れて着いた。たぶん、一番最後のほうだったと思う。食事会場で動画チェックして、はじめて動画が撮れていないことに気づいた。皆既日食観察成功の熱気の中で、一人青ざめる。

昼食後バスでポートランドへ移動。道路は日食後のため大渋滞していた。途中、Multnomah Fallsという滝に寄った後、遠回りとなるが混雑していない迂回路を通ってポートランドに向かった。予想より早くポートランド ホリディ・インに到着した。夜遅くの到着予定だったのでレストランが予約できず、幕の内弁当が用意されていた。

【8月22日(火)】
ポートランド空港からソルトレイクシティ経由でアリゾナ州フェニックスに着いた。空港からバスでフラッグスタッフ市(Flagstaff)に向かった。ここからロサンゼルス在住の地元ガイドの小山さんが加わった。長年当地でガイドをしていて、地元事情に詳しいだけでなく、落語家あるいは話しの上手いタレントのような軽妙なトークに驚く。フラッグスタッフ市には17:40着、BLACK BARTSというバンド演奏つきのステーキハウスで夕食会となった。

ここに阪急交通社の皆既日食ツアーの一行も来ていた。阪急交通社のツアーのうち、国立天文台副台長の渡部潤一さんと娘さんが同行するコースの方々だった。大野裕明さんと渡部潤一さんのツーショットとなった。打ち合わせがあった訳でなく、偶然、夕食会場が同じになったらしい。

●夕食会会場で:大野裕明さんと渡部潤一さん
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夕食後ホテル(Best Western Pony Soldier Inn & Suites)にチェックインした。

【8月23日(水)】
朝、バスでホルブルック(Holbrook アリゾナ州東北部)の化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)に行った。コロラド川東岸の岩石の表面が多彩に彩られている一帯はペインテッド砂漠(Painted Desert)と呼ばれている。

●化石の森国立公園のペインテッド砂漠(Painted Desert)
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↑ 大野さん

●Blue Mesa
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化石の森国立公園には、化石化した丸太;硅化木がゴロゴロ転がっていた。空と雲の感じが「君の名は。」のワンシーンみたいだった。

●化石の森国立公園の硅化木
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●君の名は。
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●奥さんですけど。
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●硅化木
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昼食後、ウィンスロー(Winslow)にあるメテオクレーター(アリゾナ大隕石孔)へ。直径1.2km、深さ168mのクレーター。5万年前、20〜30mの隕石(隕鉄)の衝突により形成された。

●メテオクレーター(アリゾナ大隕石孔)
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フラッグスタッフ市に戻り、ローウェル天文台(Lowell Observatory)見学。実業家から天文学者に転身したパーシヴァル・ローウェル(Percival Lowell)により1896年に建設された。ローウェルの観測した火星の運河は現在は否定されている。晩年、惑星Xの存在を予測し、その予測計算にしたがってクライド・トンボーが1930年に冥王星を発見した。ステーキハウスでご一緒した渡部潤一先生は、2006年国際天文学連合の「惑星の定義委員会」委員となり、冥王星の惑星からの除外を決定した最終メンバーの1人である。

●ローウェル天文台
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●61cm屈折望遠鏡
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【8月24日(木)】
グランドキャニオンとセドナ観光があった。いずれも雄大な景色に圧倒されたが、ツアーの性格上駆け足になったので、一度はじっくり回ってみたいと思った。グランドキャニオン(Ground Canyon)ではマーサポイント(Mather Point)およびシャトルバスで移動しサウスリム(South Rim)からの絶景を体感した。

●グランドキャニオン;マーサポイント

●グランドキャニオン;サウスリム
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グランドキャニオン近郊で昼食。アメリカでよく見かけた(駐車場などによくいる)カラスより小さい黒っぽい鳥がいた。テリムクドリモドキ♀と思われる。

●テリムクドリモドキ♀(奥さん撮影)
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ネイティブアメリカンの聖地、パワースポットとされているセドナに向かった。途中の駐車場でハチドリ用の密のでる餌台にハチドリが行ったり来たりしていた。

●ハチドリ(奥さん撮影)
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セドナのエアポートメサで景色を撮影し、セドナで短時間ショッピング時間があった。雄大な景色はおもにバスからの撮影となった。

●エアポートメサより
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●レッドロック
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フェニックスまでバスで移動、Holiday Inn Express & Suites Phoenix Downtown-Ballparkに宿泊、8月25日(金)午前3:45バスでフェニックス空港へ。6:00発、ロサンゼルス経由で帰国した。


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アメリカ皆既日食2017:第2報 コロナの画像処理 [日食]

2017年8月21日アメリカオレゴン州ワームスプリングスのカニータリゾートで観察した皆既日食時に撮影した写真について、ローテーショナル・グラディエント法およびR-USM法によりコロナの流線を目的とした画像処理を行った。

【ローテーショナル・グラディエント法】
StellaImage 8(AstroArts)を用いて同じ露出の写真4枚づつをコンポジット後に、回転角0.65, 強度2.9でローテーショナル・グラディエント処理した。元画像はEOS 5D Mark 3 + BORG107FL, 600mm, F5.6, ISO200, 露出1/1000", 1/250", 1/60", 1/15", 1/4", 1"の6段階で撮影した4組の写真(RAW)である。このうち露出1/250秒、1/60秒、1/15秒の3枚を示す。

●皆既日食時のコロナ:ローテーショナル・グラディエント法 
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左:露出1/250秒 x 4枚 2017.8.21 10:19:49〜10:21:03
右:露出1/60秒 x 4枚 2017.8.21 10:19:50〜10:21:05

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露出1/15秒 x 4枚 2017.8.21 10:19:52〜10:21:07(左下の星はしし座α星レグルス)

●5段階露出による合成:ローテーショナル・グラディエント法
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露出1/1000", 1/250", 1/60", 1/15", 1/4"の5段階で撮影したRAW写真をローテーショナル・グラディエント処理(回転角0.65, 強度2.9)後、加算コンポジットした。単純加算では全体的に流線構造が見えるが、個々の写真よりやや不明瞭になった。

【R-USM法】
塩田和生さんにより開発されたR-USM法(回転アンシャープマスク法)により画像処理を行った。元画像はEOS 5D Mark 3 + BORG107FL, 600mm, F5.6, ISO200, 露出1/1000", 1/250", 1/60", 1/15", 1/4", 1"の6段階で撮影した4組の写真のうち、プロミネンスがやや目立った4番目に撮影した写真(Jpeg)を用いた。

大越治・塩田和生著「日食のすべて」(誠文堂新光社2012年3月30日発行)pp131〜134 コロナの画像処理にしたがって処理を行った。PhotoShop CCによりRAW画像での処理を試みたが、回転ぼかしの中心点が求められなかったため、PhotoShop CS5によりJpeg画像で処理をおこなった(θ=10°、γ=90%)。

●皆既日食時のコロナ:R-USM法
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撮影:2017.8.21 10:21:02〜10:21:08(左下の星はしし座α星レグルス)

●皆既日食時のコロナ2:R-USM法 2017.9.21追記
eclさんのアドバイスにより回転ぼかしを3通りで行い、それぞれ加算してみた(θ=4° γ=95%、θ=8° γ=95%、θ=12° γ=95%)
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【皆既日食のハイライト】
R-USM法によるコロナの写真を中心に、第2接触と第3接触のダイヤモンドリングおよび皆既直前直後の部分食を並べて皆既日食のハイライト写真を作成した。元画像はEOS 5D Mark 3 + BORG107FL, 600mm, F5.6, ISO200で撮影した。

●アメリカ皆既日食のハイライト
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部分食
 2017.8.21 10:17:50 1/800" アストロソーラーフィルター
ダイヤモンドリング
 2017.8.21 10:19:33 1/500"
コロナ
 2017.8.21 10:21:02〜10:21:08 1/1000", 1/250", 1/60", 1/15", 1/4"
ダイヤモンドリング
 2017.8.21 10:21:35 1/500"
部分食
 2017.8.21 10:23:03 1/800" アストロソーラーフィルター

【皆既日食後の満月】
2017.9.6 皆既日食を起こした月が地球を半周して満月となった。自宅バルコニーで撮影。

●月齢15.8 2017.9.6 21:38(EOS 6D + BORG107FL 600mm, F5.6, ISO250, 1/1600秒)
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【追記 2017.10.14】
ハイライト写真は背景色の違いが見えたため合成をやりなおしました。


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