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連休のアカハラと晴れ間の木星と土星など [惑星・月]

北海道が晴れない。7月14日午前が仕事だったから、7月14日(土)〜7月16日(月)は2.5連休だった。探鳥と暗い星空を期待して宿泊した様似町のアポイ山荘と新得町の十勝サホロリゾートだったが、ずっと雨だった。7月16日(月)の帰り道、やっと晴れ間が見えてきた。サホロリゾートを出発してすぐ、キャンプ場があったので歩いてみた。アカハラに出遭った。今回唯一の鳥果になった。

旭川に帰宅した夜、やっと晴れた。月齢3.3の月と金星が接近していたので、Prominarで撮影後、木星を撮影した。整備してきた惑星撮影システム、今回テーブルを大きくして、電動フォーカサーを導入した。

【7月16日(月)】
●アカハラ(EOS 5D Mark III + EF400mm F5.6L USM)
0K6A1858-10.jpg

●帰り道で雲が切れてきた;西神楽町(EOS 5D Mark III + Sigma14mm F1.8 DG HSM)
0K6A1881-10.jpg

●三日月と金星 2018.7.16 20:13(EOS 5D Mark III + Prominar 350mm, F4.0, ISO1000, 1/250秒)
0K6A1887-10.jpg
↑金星  

●月齢3.3 2018.7.16 20:21(EOS 5D Mark III + Prominar 850mm, F9.6, ISO1000, 1/100秒)
0K6A1921-10.jpg

●撮影システム:テーブルの大型化と電動フォーカサー
IMG_6778-iP7.jpg
テーブルが大きいといろいろと便利。

●電動フォーカサー
IMG_6782-iP7.jpg
フォーカスを合わせるときのブレが軽減される。

CMOSカメラで撮影した時刻の表示について、今回から撮影の中間時刻(撮影秒数)で表示することにした。この日はシーイングがあまり良くなくて、5段階で評価すると2.5くらいの感じだった(2.5/5)。木星撮影途中で曇ってしまい撮影終了した。

●木星 2018.7.16 ;21:32:05 (109秒) ;21:36:22 (279秒) ;21:47:06 (319秒)
jupitar20180716.jpg
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=39.61”
Frames captured=10000, AS!2.6.8 25%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元

シーンイングが良好だった7月11日(シーイング 3.5/5くらい)に撮影した木星と比べると、細部の写りはかなり悪かった。

●シーイング良好時の木星 2018.7.11 ;20:56:43 (351秒) ;21:04:37 (397秒) ;21:16:51 (376秒)
jupitar20180711_2.jpg
Camera=QHY290C + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Jupiter, Diameter=40.19"
Frames captured=5000, AS!2.6.8 50%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元

今週はずっと曇っていたが、雲の切れ間に土星や火星が見えたときに撮影していた。ただ、このような空の状態の時は一般にシーイング不良だったから細部の写りは良くなかった。

【7月18日(水)】
ときどき木星も見えていたが、木星のいる西側の空はゆらめきが強く(シーイング 1/5)、撮影は断念した。南中している土星はシーイング 2.5/5くらいだったので撮影した。

●土星 2018.7.18 22:14:49 (385秒)
saturn20180718N-2.jpg
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Saturn, Diameter=18.16”
Frames captured=5000, AS!2.6.8 25%stack, Registax6 wavelet, StellaImage8 画像復元

【7月21日(土)】
7月20日(金)は薄曇り。深夜になって火星が見えた。薄雲越しでシーイング 1/5だったが、大接近の近い火星がほとんど撮影出来ていないのでので撮影強行した。7月12日撮影時(シーイング 3/5くらい)と比べて、視直径は22.70"から23.81"へやや大きくなった。激しくゆらめいていて細部は写らなかった。

●火星 ;2018.7.12 00:57:32 (57秒) ;2018.7.21 01:16:15 (57秒)
mars20180721-0712-3.jpg
Camera=ZWO ASI290MC + Powermate 2.5x + IR cut filter + ZWO ADC
FireCapture v2.5, Filter=RGB, Profile=Mars
Frames captured=5000, 左;2018.7.12 AS!2.6.8 50%stack, 右;2018.7.18 AS!2.6.8 25%stack
Registax6 wavelet, PhotoShop CS5カラーバランス調整


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テリー

さすが、旭川、この時期にアカハラを見ることができるのですね。

惑星撮影システム、どんどん、機材が進化してゆきますね。
by テリー (2018-07-22 11:06) 

kurosu

夏の北海道、良いですね。今年は家に高3の受験生がいるため、帯広には帰れそうにありません。残念。

惑星撮影も一からここまで準備するのは大変な事と思いますが、やり遂げて尊敬します。そして素晴らしい惑星撮影をされ凄いです。
後は、シーイングがすごく良い日に出会えれば、完璧ですね!

by kurosu (2018-07-22 12:21) 

queso

今年の夏、北海道は雨が多いですね。
気温も上がっているとは聞きますが、毎日気象データで最低気温に
並ぶ北海道の地名を見ては行きたいなぁと思いが募ります。
東京では探鳥が難しい酷暑が続いています。
アカハラ、涼を感じます。来月も末になると大雪山辺りは初秋の
気配を感じるのでしょうね。

by queso (2018-07-22 16:48) 

Nori

アカハラをみるだけで涼を感じますが北海道も十分暑いですよね?
惑星撮影は天気とシーイングとの勝負になりますね。
星雲ならなんとか誤魔化せますが惑星はかなり厳しそうなのが見て撮れます。
絶好のタイミングでうまく仕事が空いているとは限りませんので体力との勝負にもなりますので体に気を付けてください。


by Nori (2018-07-22 18:38) 

いっぷく

土星ここまで見えるんですね、すばらしい
by いっぷく (2018-07-23 01:29) 

kinda

〉テリーさん
こちらではアカハラをみる頻度は少ないですが夏鳥です。本州では冬鳥なんですね。惑星撮影システムは少しずつ整備しているのですが、どうも天気が悪いです。

〉kurosuさん
高3の受験生ですか、大変ですね。惑星の撮影は動画スタックから作るようになっているのは分かっていたのですが、何となく敷居が高くてやっていませんでした。デジカメによる通常撮影に比べると、確かによく撮れるにを実感しています。ただ天候と気流が悪くて、晴れてもfocusが合わないことが多いです(川の底から見ている感じ)。

〉quesoさん
今年は天気が悪くて残念です。最近は全国的に晴れても北海道だけ曇っているようなことが多いです。酷暑では探鳥は難しいでしょうね。旭川は盆地なので、本州よりは気温が低いですが、最高気温は高くなります。暑さのためか野鳥はとても少なくなりました。北海道はお盆を過ぎると気温が下がってきます。

〉Noriさん
旭川は夏場は日中は気温がかなり高くなります。職場の自分の部屋のクーラーが壊れていて、先週は大変でした。望遠鏡で惑星を見て、肉眼的に表面模様がよく見えるような状態なら、動画スタックで細部が浮き出てくるようです。眼視観測でよく見えないと動画スタックでもダメですね。

宮古島や石垣島は上空の気流が安定しているようで、そちらに望遠鏡を持ち込んで惑星撮影している方たちがおられます。惑星表面の微細構造まで写っています。

〉いっぷくさん
ありがとうございます。ただ、惑星撮影をしている人たちはもっと良い写真を撮っておりますので、さらに改善努力をしていきたいと思います。
by kinda (2018-07-23 03:41) 

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