M-GENによる試し撮りとオジロワシ・オオワシ in 浦河 [IR改造]
天体写真撮影の際、長時間露出するために必須なのがオートガイダーである。ハンガリー製オートガイダーLacerta M-GENを購入したものの未使用だった。付属するマニュアルが分かりづらいことが一つの原因だった。「凧と空中散歩」というブログを書いている大分県の方が、とても分かりやすくM-GENの使い方を解説してくれていた。これなら簡単に使えそうだ。
【1月6日(土)】
旭川はぜんぜん晴れないため、1月6日(土)午後、雪の旭川を出発。昨年と同じ「うらかわ優駿ビレッジAERU」に向かった。浦河に近づくにつれて晴れてきた。AERUには午後7時ごろ着いた。予定通り快晴である。夕食および温泉に入った後、AERU近くの撮影地に行って準備していると月が昇ってきてしまった。月明かりのためISO1600、90秒が限界だった。RAW画像をStellaImage 8でコンポジット、画像処理、PhotoShop CS5で調整、トリミングした。
●撮影システム:BORG107FL 600mm F5.6, マルチフラットナー1.08×DG, EOS 6D (HKIR改造), Vixen AP-WM赤道儀, M-GEN, PROTAGEヒーター
●オリオン座大星雲M42と馬頭星雲
左:M42 2018.01.06 22:33 ISO1600, 露出30分 (90秒 x 20枚)
右:馬頭星雲 2018.01.06 23:20 ISO1600, 露出31分30秒 (90秒 x 21枚)
M-GENで2軸補正を行い、正常に動作することを確認した。問題は強いコマ収差を生じたことだった。BORG107FLとマルチフラットナー1.08×DGによる作例をみても、これほど強いコマ収差は生じないようなので、フラットナーの設定が悪いものと思われる。次回はフラットナーの設定を1mmごとに変えて撮ってみたい。
月がだいぶ高くなってきたのと、とても寒いので月面撮影して引き上げた。シーイングは非常に悪かった。
●月齢19.4 2018.1.7 00:08(ISO400, 1/640秒)
【1月7日(日)】
朝食後うらかわ優駿ビレッジAERUを出た。静内川河口、沙流川河口を回って、平取町の「くろべこ」で昼食を摂って雪の旭川に戻った。
●うらかわ優駿ビレッジAERU
●静内川河口の白鳥とマガモ(iPhone 7 Plus)
●静内川河口のオジロワシやオオワシ(EOS 5D Mark 3 + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
●オジロワシ
●オオワシ
●沙流川にかかる鉄橋のアオサギ(幼鳥)とオオワシ
【1月6日(土)】
旭川はぜんぜん晴れないため、1月6日(土)午後、雪の旭川を出発。昨年と同じ「うらかわ優駿ビレッジAERU」に向かった。浦河に近づくにつれて晴れてきた。AERUには午後7時ごろ着いた。予定通り快晴である。夕食および温泉に入った後、AERU近くの撮影地に行って準備していると月が昇ってきてしまった。月明かりのためISO1600、90秒が限界だった。RAW画像をStellaImage 8でコンポジット、画像処理、PhotoShop CS5で調整、トリミングした。
●撮影システム:BORG107FL 600mm F5.6, マルチフラットナー1.08×DG, EOS 6D (HKIR改造), Vixen AP-WM赤道儀, M-GEN, PROTAGEヒーター
●オリオン座大星雲M42と馬頭星雲
左:M42 2018.01.06 22:33 ISO1600, 露出30分 (90秒 x 20枚)
右:馬頭星雲 2018.01.06 23:20 ISO1600, 露出31分30秒 (90秒 x 21枚)
M-GENで2軸補正を行い、正常に動作することを確認した。問題は強いコマ収差を生じたことだった。BORG107FLとマルチフラットナー1.08×DGによる作例をみても、これほど強いコマ収差は生じないようなので、フラットナーの設定が悪いものと思われる。次回はフラットナーの設定を1mmごとに変えて撮ってみたい。
月がだいぶ高くなってきたのと、とても寒いので月面撮影して引き上げた。シーイングは非常に悪かった。
●月齢19.4 2018.1.7 00:08(ISO400, 1/640秒)
【1月7日(日)】
朝食後うらかわ優駿ビレッジAERUを出た。静内川河口、沙流川河口を回って、平取町の「くろべこ」で昼食を摂って雪の旭川に戻った。
●うらかわ優駿ビレッジAERU
●静内川河口の白鳥とマガモ(iPhone 7 Plus)
●静内川河口のオジロワシやオオワシ(EOS 5D Mark 3 + EF400mm F5.6L USM;以下同じ)
●オジロワシ
●オオワシ
●沙流川にかかる鉄橋のアオサギ(幼鳥)とオオワシ
アオサギが貧弱に見えてしまいますね。
星雲が随分綺麗に撮れるものですね、確かに拡大するとコマ収差?が出てますが、ここまで綺麗に撮れるのは素晴らしいです。
by まっちゃん (2018-01-11 16:09)
この冬北海道は雪が多いようですね。
最後のアオサギと大鷲の一枚、良いですね。北海道ならではですね。
このアオサギは若い個体でしょうか。
オジロワシは凛々しさがありますが、大鷲はどこかコミカルですよね。
by queso (2018-01-11 19:24)
〉まっちゃんさん
北海道のアオサギは臆病で、近づくと先に去って行きます。今回もオオワシのほうが残ってくれました (^^) だんだん綺麗に撮れるようになったとは思うのですが、facebookの天体写真サイトや天文雑誌に掲載されている写真をみると、まだまだ開きがあるので地道に改善していきたいと思います。
〉quesoさん
北海道のアオサギはとても警戒心が強くてすぐ逃げてしまいます。全体の色はアオサギの幼鳥かと思います(後で幼鳥と記載します)。オオワシとオジロワシは迫力があって、多分インスタ映えします (^^) 道東に多いのですが、日高にもたくさんいるようです。
by kinda (2018-01-11 20:34)
M-GENは私も使っていますが、本当に良いガイダーですよね。
何といってもスタンドアローンで使えること。
それにディザガイドはノイズ減らしにとても有効なようです。
マルチフラットナーは残念な結果でした。
BORGのホームページには『640の文字がギリギリかくれる位置』と記載されていますが、微妙なところを現物で探さなければダメかもしれませんね。
それ以外はコントラストが高く、決まったらとても素晴らしい画像が得られそう。
by ecl (2018-01-11 22:17)
こちらではオオワシは琵琶湖の湖北地方に行かないと会えません
18年以上連続で湖北にやってくるオバチャンと呼ばれる名物オオワシには一度だけ会いに行ったことがあります
さすが北海道ですねー!
by kingfisher (2018-01-11 22:56)
〉eclさん
コメントありがとうございます。マルチフラットナーの件ですが、私も「640の文字がギリギリかくれる位置」の記載をみつけたのと、カメラマウントとの接続をM【7000】ではなくM57→M49.8ADSS【7923】が推奨されていたので購入しました。昨日美瑛で撮影し、コマ収差は解消されました。ただピントが甘いポカをやらかしました (^^)
〉kingfisherさん
そうなんですね。こちらではオオワシにはしばしば遭遇します。とくに知床方面や根室方面は多いです。今回、日高にも多いことがわかりました。
by kinda (2018-01-12 08:30)
馬頭星雲、きれいに撮れていますね。
感動です。
by テリー (2018-01-12 22:55)
オジロワシ懐かしいですw
また生で見たいです(∩.∩)
星雲、こんなに綺麗なものなんですね、ビックリ!
大変遅れましたが
今年もよろしくお願い致します。
by 美美 (2018-01-12 23:21)
毎度野鳥へのコメントばかりですみませんw
オジロワシやオオワシが比較的容易に撮れる環境は羨ましい限りです(^^)
関東地方でも見られることはありますがかなり難易度は高いです。
毎年知床に行きたいと思っていますが寒さ等々で躊躇ってしまいます(T.T)
by 坂の上の蜘蛛 (2018-01-13 09:00)
〉テリーさん
その後も馬頭星雲撮影しているのですが、天文雑誌に投稿されているような写真にはなりません。しばらく試行錯誤してみたいと思います。
〉美美さん
北海道では全体的にオジロワシやオオワシがみられるようですが、道東以外では日高に多い感触を得ました (^^) 星雲の方はまだまだ改善の余地がありますので、徐々にレベルアップを計りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いします。
〉坂の上の蜘蛛さん
コメントありがとうございます。オジロワシやオオワシは知床や道東に多いので、根室のバードランドフェスティバルに参加してみたいのですが、いつも気がつくと定員になっています。確かに寒いですね。とくに深夜星を撮っているととてつもなく寒いです(自動撮影にして、車内で待機しています)。
by kinda (2018-01-13 12:57)
アオサギとオオワシ、至近距離でいることもあるのですね( ゚Д゚)
驚きです。
by mayu (2018-01-13 20:29)
〉mayuさん
コメントありがとうございます。私もちょっと驚いて、そして面白いなと思って撮影しました (^^)
by kinda (2018-01-14 00:53)
オートガイダー試し撮りなのに素晴らしいですね。
馬頭星雲は赤外線改造が生きる被写体ですので今後が楽しみです。
あっ、その前に月食ですね。私も赤道儀の準備しないと・・・
by Nori (2018-01-14 14:57)
〉Noriさん
コメントありがとうございます。コマ収差が強かったので、フラットナーの位置調整とカメラマウントを変更して撮影してみました。その結果、コマ収差はとれたのですが、微細な構造の写りがこれまでより悪いように思いました。またいろいろ調整が必要なようです(難しいですね)。皆既月食の日、晴れると良いのですが。
by kinda (2018-01-14 19:39)
天体撮影用の色々な機器の名前が出て来ますがサッパリ使用方法が分かりません 私もフラッグシップ好みで大散財したがこのような精密機器の購入店はどんな大型店なのかな~と思っています
by セイミー (2018-01-15 06:59)
〉セイミーさん
当方使用中の機材ですが、天体用機材としては高価ではないんですよ。赤道儀はもっとも軽くてもっとも安い範疇です。BORGの望遠も老舗メーカーに比べると安いです。これらの機材は天体関係の通販店(協栄産業など)やAmazonから通販で購入しています。
by kinda (2018-01-15 08:06)