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ペルセウス座流星群:2015 [流星群]

月明かりのない最良の観察条件である今年のペルセウス座流星群。ところが大気の状態が不安定で、しばらく天候不良がつづく予報だった。ピークは8月13日(木)午前2時〜3時、8月14日(金)午前2時〜3時であるが、晴れていれば深夜に限らず、見られるときに見ることにした。

予報通り8月9日(日)〜8月10日(月)は曇った。8月11日(火)は天気予報は良い方向にはずれて、夕刻から晴れてきた。仕事を終え、夕食後旭川空港付近の観測場所にかけつけると午後9時だった。ポータブル赤道儀CD-1 plusをセットし、天頂の夏の大三角形を中心に撮影を開始した。曇ってきた午後10:20頃まで撮影を続けた。ペルセウス座流星群の流星は1個写っただけだった。

●ペルセウス座流星群の流星:8月11日(火)21:39 EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F3.2 ISO5000 30秒
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画面上段中央に流星

8月12日(水)は日中は激しい雨が降った。十勝岳で登山客が動けなくなり、全国ニュースになったほどだった。が、またも天気予報と違って夕方から晴れてきた。午後8時、自宅を出るときは晴れていた。ところが旭川空港付近の観測場所に着くと曇ってしまった。しばらく待った。う〜ん駄目だ、午後9時頃一旦引き上げることにする。途中空を確認しながら帰宅。自宅に着くと急速に晴れてきた。即刻観測場所にとんぼ返り。ところが、現地に着くと逆に急速に曇で覆われてしまった。今度は晴れるまで待つことにする。午後10時10分頃、東側の空の雲が切れ、だんだん晴れてきた。

●雲の切れ間のペルセウス座流星群の流星:8月12日(水)22:20 EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F2.8 ISO3200 30秒
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流星の右上にアンドロメダ大星雲

●ほぼ晴れた東の空:8月12日(水)22:35 EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F3.2 ISO3200 30秒
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画面下段右の線状影は人工衛星

この後、時々雲が横切るが概ね晴れていた。活発な流星の出現が見られた。曇ってしまった午後12時頃まで10個の流星を撮影することができた。湿気が強くて撮影しているうちにレンズが曇ってしまい、せっかく写った数個の流星写真がボツになった。肉眼では、20個以上の流星が観察できた。以下にペルセウス座流星群の流星6個の写真を示す。撮影条件はいずれもEOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F3.2 ISO5000 30秒である。

●流星1:8月12日(水)22:38 画面中段中央にアンドロメダ大星雲、中段左にペルセウス座二重星団
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以下の流星2〜4はアンドロメダ大星雲付近にみられた流星で、2倍にトリミングして示す。

●流星2:8月12日(水)22:48 流星の右にアンドロメダ大星雲、画面左下にペルセウス座二重星団
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●流星3:8月12日(水)23:15
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●流星4:8月12日(水)23:17
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以下の流星5,6は同一の構図に写った明るい流星である。画面上段はくちょう座、中段下方カシオペア座、画面下段ペルセウス座付近となる。

●明るい流星5:8月12日(水)23:29
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●明るい流星6:8月12日(水)23:39
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●流星5と流星6の合成:PhotoShop CS5による比較(明)合成
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8月13日(木)も夕方から晴れ、午後9時頃には旭川空港付近の観測場所に着いた。空全体にモヤがかかったような明るさがあり、赤みがかった写真が多くなった。雲の少ない部位を狙って撮影を繰り返し、ペルセウス座流星群の流星は7個撮影できた。空の状態のため、あまり良い写真にならなかった。うち2個の流星(流星1、流星2)を下に示す。今回も撮影はEOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F3.2 ISO5000 30秒である。午後10時30分頃にはほとんど撮影できる晴れ間はなくなり、午後11時30分に帰路についた。

●流星1:8月13日(木)21:45
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●流星2:8月13日(木)22:01
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今年のペルセウス座流星群は、雲こそ多かったが、晴れた時間帯に集中的に流星を観察できた。車内で晴れるのを待っている時間は長かった。しかし、その甲斐あって、ここ数年でもっとも多くの流星を撮影できた。

来年のペルセウス座流星群も好条件のようである。今回は間に合わなかったが、日食遠征にも使用する目的で、KenkoスカイメモSを購入した。今後の流星群撮影でも活用していきたい。

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テリー

流星の写真、すばらしいですね。
まずは、天の川の撮影をなんとか、実現したいと思っています。
日食遠征って、どこに、行かれるのでしょうか。
by テリー (2015-08-16 12:04) 

kinda

〉テリーさん
天の川の写真は、やはり暗い所で撮るのが一番です。キャンプ場など、明かりがないところなら、ISO1600〜3200、露出20〜30秒の固定撮影で十分撮れます。初めに明るい星を視野中心にして、Manualでライブビューでピントを合わせます。

次回の日食遠征はインドネシア、2016.3.9です。各社から5日間または8日間のツアーが出ています。天候があまり良くない可能性もあります。インドネシアの中では東に行くほど雲量が少ないようですので、できるだけ東側のツアーがいいです。理想的にはJTBなどからでている日食クルーズですが、2週間くらいの休みが必要なので、費用と時間が取れないと難しいですね。

私は星ナビ協賛のセブン旅ネットテルナテ島5日間を予約しました。
by kinda (2015-08-16 18:09) 

美美

流星、綺麗に見えたんですね。
仙台からは雲が多く見れませんでした><;
by 美美 (2015-08-17 21:03) 

kinda

〉美美さん
あら〜、残念。こちらもかなり雲が多かったですが、晴れたところを狙って撮影できました (^ー^)ノ
by kinda (2015-08-17 22:58) 

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