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またも暴風雪の合間の探鳥と人類の進化大図鑑 [人類進化]

3月2日〜3日の土日につづき、3月9日〜10日の土日も大荒れの北海道。3月9日(土)午前中の内視鏡の仕事が終わってみると、旭川はときどき吹雪くが日も差してきた。昼食にらー麺 火ぷり家 に行ってみると、人気店のためか駐車場がいっぱいで止められなかった。久しぶりに旭川ラーメン村に行ってみる。次々に観光バスがやって来た。通路ではさかんに記念撮影している。ほぼ中国語だ(現在の状況なら台湾からの観光客かもしれない)。山頭火でとろ肉らーめん辛味噌(私)と塩(奥さん)を食べる。

東川のキトウシ森林公園内をスノーシューで歩く。まったく収穫なし (> <)!! しかたない。先週と同じコースだが、家族旅行村のロッジ方面を歩いた。こちらは車が通っているのでスノーシューは不要だ。
●これみよがしにTHE NORTH FACEのジャケットを着て歩く ^ ^;
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ハシブトガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラがいたが、うまく撮影できたのはゴジュウカラのみだった。
●ゴジュウカラ
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この後、ペーパン地区と旭川21世紀の森付近に足を伸ばしたが野鳥に合うことはできなかった。

夜から雪が降った。3月10日(日)は朝から家の周りの雪かきで汗だくになった。所用のため旭川市内を車で回った。日中も雪が降り続いていて除雪されていないため、ハンドルを捕られる。回ったところだけでも3ヶ所で車が道路脇の雪に突っ込んで処理中だった。家に帰るとまた雪かきが必要になっていた。こんな時は家で大人しくしてしていよう。こんな吹雪でも、スズメは餌をくれるのを待っている。
●庭の木で待っているスズメ
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しばらくして安全を確認すると餌台にやって来る。
●吹雪の庭の餌台とスズメたち
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昨年から気になる本があった。家で大人しくしてしていようとは思ったものの、せっかく時間がある。今日こそ買いに行こう。コーチャンフォーへ走る。

高かった。7,980円。医学書ならこんなもんだが、一般書としてはかなり高い。「人類の進化大図鑑」原題は「Evolution The Human Story」本書の中には著者アリス・ロバーツについての記載はほとんどないが、イギリスBBCの多くの科学番組に出演しているサイエンス・コミュニケーターとのことだ。女優かと思うほど綺麗なひとだ。人類進化のストーリーに沿って、700万年前のサヘラントロプス・チャデンシスから現在のホモ・サピエンスまで、実物の化石写真やケニス兄弟による精密な復元標本が提示されている。我々につながる人類の進化をイメージとして見ることができる。
○アリス・ロバーツ著、馬場悠男監修:人類の進化大図鑑 河出書房新社2012年9月30日
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以下、初期人類に関して読んだ本を簡単に記録しておこう。

全身骨格の化石が出ていて確実にホモ属(ヒト属)の祖先と考えられるのは、ジョハンソン調査団により1974年に報告されたアウストラロピテクス・アファレンシス(愛称:ルーシー)である。300〜370万年前にいた。この発見の国際調査団を率いていたイブ・コパンは、アフリカの大地溝帯の東側で乾燥化が進み、樹上生活から二足歩行生活へ変化させた人類が発生したとするイーストサイド・ストーリーを提唱した。
○イブ・コパン著、馬場悠男・奈良貴史 訳:ルーシーの膝「人類進化のシナリオ」 紀伊國屋書店 2002年4月27日
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サヘラントロプス・チャデンシスは、頭蓋骨のみの化石であるため、確実にホモ属かというには証拠不足ではある。しかし「分子時計」により推定されているヒトとチンパンジーの共通祖先が分岐した600〜800万年前に合致する700万年前の化石側の証拠と考えられる。このため、ミシェル・ブリュネらによりNatureに報告された2002年以後、サヘラントロプス・チャデンシス(愛称:トゥーマイ)は、最古の人類として世界的に注目され続けている。そして「700万年前」をキーワードとする多くの解説書が出版されてきた。トゥーマイは大地溝帯の西側のチャドで発見されており、人類進化はイーストサイド・ストーリーのような単純なものではないようだ。
○三井誠:人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」 講談社現代新書 2005年9月20日
○河合信和:ヒトの進化700万年史 ちくま新書 2010年12月10日
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○アン・ギボンズ著、河合信和 訳:最初のヒト 新書館 2007年8月25日
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○ミシェル・ブリュネ著、諏訪元 監修 山田美明 訳:人類の原点を求めて 原書房 2012年7月20日
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コメント 13

まっちゃん

進化と言うのは面白いですね。
この前のダーウィンが来た、で扱った鳥には雄が3パターンも有るそうで、進化の不思議を感じました。
by まっちゃん (2013-03-12 10:33) 

Mitch

日本語版はあまり売れないのでしょうか?
日本より、英国では名を知られているようですネ!?
英語版だと£12.80で買えるようです。
by Mitch (2013-03-12 19:14) 

ハギマシコ

進化の過程  面白そうですね。
そのうちXXXX万年後 人類も消え去るのかしら
今のうち?に鳥を沢山見ておこう☆彡
by ハギマシコ (2013-03-12 19:48) 

kinda

〉まっちゃんさん
進化論を懐疑的にみる人たちもいるようですが、数々の写真の圧倒的説得力は、これが理論ではなくて現実であると実感します。

〉Mitchさん
本当だ。英語版の輸入版でも2,792円で手に入るようです。ただこれだけの労作で、高画質紙フルカラー大きく重厚な図鑑が2,792円は実感としては安過ぎます。一生の蔵書として大切にします。

〉ハギマシコさん
消え去るかもしれませんね。恐竜のなかの獣脚類から鳥類に進化し、恐竜は絶滅しても鳥類は生き残りました。私もたくさん見ておこうと思います。
by kinda (2013-03-12 20:28) 

くまら

ノースフェイスのジャケット
毎度ゴールドウィンのバーゲンで欲しくなるんですが
何故か購入に至ってません。。。ずーっと来てるのは
AIGLEの福袋に入ってたブルゾンです
by くまら (2013-03-12 23:50) 

えったん

暴風雪、札幌近郊も凄かったですよ。
旭川は晴れ間も出たんですね。
風の強い日は、野鳥も何処かに潜り込んでるのでしょうね。

せんじつテレビで恐竜の進化する過程を見ました。
人間もたどっていくと恐竜にたどり着くのかもしれませんね。
この手は主人が好きなので、プレゼントしようかなと思ってます。

by えったん (2013-03-13 09:39) 

あお

雪原の後ろ姿、かっこいいですね~^^
700万年前っておよそ想像できませんが
今とそれほど変わってないような気も・・・
恐竜が滅びた時代に鳥類の祖先や小型哺乳類が
生き延びたのも不思議です
by あお (2013-03-13 17:59) 

美美

ふわふわのゴジュウカラ可愛いですね(*´∇`*)
by 美美 (2013-03-13 18:17) 

kinda

〉くまらさん
ブランドものに固執することはなかったし知識も無かったのですが、この冬ギンザンマシコを見に全国から大砲レンズを抱えてやって来た人達が着ていた暖かそうなジャケット、ちょっとカッコイイかな。恥ずかしながら、奥さんに教えてもらって即刻買いに行ったノースフェイスでした ^ ^!!

〉えったんさん
正直いうと好き嫌いの激しい分野なので、化石とか恐竜とか人類の祖先とか、右から左へぬけていく方が多いです。同じ話しをしても、皆さん、毎回新鮮な驚きで迎えてくれるか、または聞いているふりをしてくれます (> <)。ご主人、大喜びしてくれるでしょう。

〉あおさん
ありがとうございます。ノースフェイス、中年腹部肥満をうまく覆い隠してくれます。700万年前のサヘラントロプス・チャデンシスの復元像は類人猿にしか見えないですが、頭部構造が直立歩行のヒトと同じです。なので、まだヒトのイメージからは遠いんですよ。鳥類と獣脚類の呼吸システムや中空の骨格はソックリで、エネルギー利用効率がとても良い構造をしています。両者の違いは圧倒的な大きさの違い、エネルギー使用量の違いです。鳥類や小型哺乳類だから低酸素環境時代を生き延びられたんでしょうね。獣脚類代表のティラノサウルスも子供のときは体に毛が生えていて、鳥類の祖先とよく似ています。話し長くなりました、面白いでしょ(?)

〉美美さん
ゴジュウカラはちょっと図太いので結構近寄れます。いつも撮影対象になってくれて嬉しいです(^-^)ノ
by kinda (2013-03-13 21:16) 

あお

よくわかる解説、ありがとうございました
宙を飛んだり地中に潜って生き延びたのかとも思ってました
ティラノザウルスのお話は前に恐竜博で聞いたことあります
(一時ハマってました^^)
最近は顎が細くなって歯の数も減ってきてますよね
これも進化だと思うと複雑です
by あお (2013-03-15 01:43) 

kinda

〉あおさん
本の受け売り解説です ^ ^!! 周りにはあまりこの手の話、好きな人がいないので、ちょっと話しはじめると、ふと気づいて自粛しています > <...
by kinda (2013-03-15 19:56) 

queso

ゴジュウカラを拝見し、暫く実際に見ていないなぁとフト思いました。
だいぶ雪解けも進んだでしょうし、ぼちぼち私も奥日光にでも出かけて
ゴジュウカラを撮影したいです(^^)。

雀、こんな吹雪なのに健気というか強い鳥ですね。
食べなければ生きていけないのは鳥も人も一緒ですね・・・

私も先日の「ダーウィン~」で、雄が3種類の野鳥を知り進化とはいったい・・・?
と考えてしましましたよ^^;。
by queso (2013-03-15 21:56) 

kinda

〉quesoさん
ゴジュウカラうちの餌台にずっと来てましたが、最近来なくなり、あいに行かないと見られなくなっちゃいました > <... 「ダーウィン〜」は見てないのですが、島ごとに少しずつ違うフィンチの観察から進化論が生まれたようですね。
by kinda (2013-03-15 23:20) 

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