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「医療現場のデータベース活用」とファイルメーカーサーバー [FileMaker]

【医療現場のデータベース活用】
日本ユーザーメード医療IT研究会 J-SUMMITS から「医療現場のデータベース活用 ファイルメーカーを用いた医療データベース構築・活用術」(編集/若宮俊司 吉田 茂)が出版され、2011年6月6日より販売開始となります。ライフサイエンス出版¥2,625です。
http://www.lifescience.co.jp/shop2/shopping_sin4.html
【この本の骨子】
病院の基幹システム(電子カルテ)と医療者が作成したファイルメーカーデータベースとの連携方法です。私も分担執筆者ですが、私自身は「成果の共有」部分を書いています。執筆時点では私の勤務している病院には電子カルテが導入されておらず、この連携も行われていませんでした。
【オーダリングシステムとファイルメーカーサーバーとの連携】
 電子カルテではありませんが、私の勤務している病院のオーダリングシステムとの連携を今年度になって開始しています。富士通のHOPE/SX-Jの患者データを、ファイルメーカーサーバーで共有するファイルに自動インポートできるようになりました。
 HOPE/SX-Jには患者情報連携機能があり、患者登録または変更するたびに1患者1ファイルが出力されます。しかしこれではファイルメーカーに自動インポートが難しいため、ベンダーにバッチファイルを作成していただきました。このバッチファイルは、ファイルメーカーサーバーのDocumentフォルダを監視して、フォルダが空であればpatientdata.csvを作成します。さらにHOPE/SX-Jから1ファイルが出力されるたびにpatientdata.csvに患者データを改行区切りで追加していく動作をしています。
 ファイルメーカーサーバー11のスケジュールで30分ごとにpatientdata.csvをインポートし、インポート終了したらpatientdata.csvを自動削除しています。データは新規にすべて追加し、ただちに重複削除しています。自動インポート、インポート後CSV削除、重複削除はファイルメーカーサーバー11の基本機能およびファイルメーカースクリプトだけでできます。スケジュールによる自動インポートは、ファイルメーカーサーバー10以降で可能になっています。
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コメント 4

インディ-

話が難しくてよく判りませんが医療現場のIT化もすごいなというのは
伝わってきます。

by インディ- (2011-06-06 22:37) 

kinda

コメントありがとうございます。医療現場は特殊化が進行していて、大手業者のつくる電子カルテなどの業務用汎用ソフトウェアは必ずしも使いやすくありません。医療者自身が医療現場の状況に応じたデータベースを自作して使っている(User Made)という状況が全国的に発生しています。2008年に発足したJ-SUMMITSは両者をうまく連携させよう、連携の標準化をはかろうというのが大きなテーマです。つまり、医療者ではないITの専門家とITの専門家ではない医療者の連携をめざしています。
by kinda (2011-06-06 23:48) 

医療データベース

内容は難しくてよく理解できない。医療現場のIT化はそん何に簡単に行かないではないかと?
by 医療データベース (2011-11-29 17:46) 

kinda

簡単ではありませんが、医療へのIT導入において、現場にいる医療者自身がソフトウェア開発に関わって使いやすいシステムにしていこうとしています。例えば、オーダーリングシステムは多くの病院で導入されています。そこから随時患者データを医療者作成のデータベースに入ってくるシステムができると、現場で作成しなければならない多種類の文書に患者情報がすでに入っていますので、作成の労力は大幅に軽減されます。現在作成中のTheご紹介IVは、オーダーリングシステムから自動入力できてファイルメーカーサーバーで共有使用するものをめざしています。またiPadでの使用も考慮しています。できたら公開します。
by kinda (2011-11-29 22:57) 

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